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5日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で4日続伸、リオープン銘柄に買い

2023/1/5 18:00 FISCO
*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で4日続伸、リオープン銘柄に買い 5日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比259.06ポイント(1.25%)高の21052.17ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が106.90ポイント(1.51%)高の7172.43ポイントとそろって4日続伸した。ハンセン指数は心理的節目の21000ポイントを突破し、昨年7月以来の高値水準を回復している。売買代金は1741億6390万香港ドルに拡大した(4日は1496億3600万香港ドル)。 内外環境の改善が投資家心理を上向かせる流れ。米長期金利低下や、中国リオープン進展が引き続き材料視されている。中国政府は5日、中国本土と香港、マカオの往来を正常化すると表明した。中国経済対策に対する期待感も根強い。中国人民銀行(中央銀行)は4日、「2023年は各種の金融政策ツールを適時に実施し、合理的で潤沢な流動性を維持する」と発表した。また、中国各地で地方版「両会」(人民代表大会と政治協商会議)が相次ぎスタート。複数の主要都市は、2023年のGDP成長目標を5%以上に設定している。22年1〜9月GDP成長率は3.0%だっただけに、成長支援に向けた動きも加速すると予想された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって7.7%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が5.3%高と上げが目立った。 セクター別では、酒造やレストランチェーンの飲食関連が高い。上記した華潤ビールのほか、百威亜太HD(1876/HK)が3.5%、青島ビール(168/HK)が3.1%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.2%、海倫司国際HD(9869/HK)が4.5%、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が1.9%ずつ上昇した。 新興EV(電気自動車)関連もしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が6.5%高、理想汽車(2015/HK)が6.0%高、蔚来集団(9866/HK)が5.6%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.1%高とそろって反発した。 家電やスポーツ用品の消費セクターも買われる。創維集団(751/HK)が13.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が5.8%高、海信家電集団(921/HK)が2.4%高、特歩国際(1368/HK)が4.2%高、安踏体育用品(2020/HK)が3.1%高で取引を終えた。 太陽光発電の関連銘柄群も物色される。信義儲電(8328/HK)が5.3%高、陽光能源HD(757/HK)が4.8%高、信義能源HD(3868/HK)が3.6%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.0%高と値を上げた。 本土市場も4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の3155.22ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。医薬品株、不動産株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株、公益株、半導体株、保険・証券株なども買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》