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15日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で反落、経済統計下振れが重し

2022/12/15 17:01 FISCO
*17:01JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で反落、経済統計下振れが重し 15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.88ポイント(0.25%)安の3168.65ポイントと反落した。 中国景気の先行きが不安視される流れ。取引時間中に公表された11月の中国経済統計は、消費や投資関連などが軒並み事前予想を下回った。また、米国で積極的な利上げの観測が再燃していることも不安視されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。国営メディアは14日、中国当局が経済発展を目指した内需拡大計画を策定したと報じた。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、セメントや鉄鋼、非鉄など景気動向に敏感な素材が安い。安徽海螺セメント(600585/SH)が3.0%、華新水泥(600801/SH)が2.7%、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.9%、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.2%ずつ下落した。 金融株もさえない。杭州銀行(600926/SH)が2.0%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.5%安、中国人民保険集団(601319/SH)が1.1%安で引けた。エネルギー株、不動産株、運輸株、食品・酒造株なども売られている。 半面、ハイテク株はしっかり。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.5%、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が3.0%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.3%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.9%ずつ上昇した。自動車株、電力設備株、発電株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.43ポイント(0.15%)高の290.14ポイント、深センB株指数が1.31ポイント(0.11%)高の1163.22ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》