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28日の香港市場概況:ハンセン3.7%安で3日ぶり急落、13年半ぶり15000pt割れ

2022/10/28 18:00 FISCO
*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン3.7%安で3日ぶり急落、13年半ぶり15000pt割れ 28日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比564.88ポイント(3.66%)安14863.06ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が213.88ポイント(4.08%)安の5028.98ポイントと4日ぶりに大きく反落した。ハンセン指数は終値ベースで2009年4月以来、約13年半ぶりに節目の15000ポイントを割り込んでいる。売買代金は1246億2000万香港ドルだった(27日は1229億3550万香港ドル)。 前日の米ハイテク株安などを嫌気。内部面では、中国経済の先行きや不動産デベロッパーの債務リスクに対する懸念が改めて浮上した。うち不動産業界をめぐっては、本土市場で主要デベロッパーの社債が急落したことで、株式市場にも売りが波及している。ハンセン指数は下げ幅を広げ、この日の安値圏で取引を終えた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数はほぼ全面安(構成銘柄73のうち下落69)。中でも本土系不動産セクターの下げが目立った。龍湖集団HD(960/HK)が11.2%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が8.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.4%安で取引を終えている。うち碧桂園を巡っては、同日の本土市場で同社社債「21碧地02」が急落し、取引が一時停止された。中国メディアによると、来週は碧桂園や龍湖集団を含むデベロッパー7社の社債計100億人民元相当が利払い期日を迎える予定という。 ネット関連銘柄も大幅安。美団点評(3690/HK)が7.6%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が6.7%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が5.8%安、百度(バイドゥ:9888/HK)が5.7%安で引けた。 このほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が9.8%下落。本日引け後に決算発表を控え、先回り売りが優勢となった。中国蒙牛乳業(2319/HK)が9.9%安、李寧(リーニン:2331/HK)が7.3%安と消費関連株の下げも大きい。 半面、香港公益セクターは逆行高。電能実業(6/HK)が1.9%高、中電HD(2/HK)が0.9%高で引けた。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.25%安の2915.93ポイントで取引を終了した。素材株が安い。自動車株、不動産株、消費関連株、医薬品株なども売られている。半面、石炭株や半導体株の一角が買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》