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14日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で7日ぶり反発、薬明生物8.6%上昇

2022/10/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で7日ぶり反発、薬明生物8.6%上昇 14日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比198.58ポイント(1.21%)高の16587.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が68.50ポイント(1.23%)高の5629.30ポイントとそろって7日ぶりに反発した。売買代金は1019億3560万香港ドルにやや拡大している(13日は849億9180万香港ドル)。 米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米株市場では、悪材料(物価統計の上振れ)の出尽くし感が意識される中で、主要指標のNYダウが前日比2.8%高と大幅反発した。中国のインフレ懸念がやや薄らいだこともプラス。寄り付き直後に公表された9月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.8%となり、上昇率は市場予想(2.9%)を下回っている。生産者物価指数(PPI)も下振れた。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは11年ぶりの安値水準を連日で切り下げているだけに、値ごろ感も着目された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品の上げが目立つ。薬明生物技術(2269/HK)が8.6%高、中国生物製薬(1177/HK)が6.5%高、翰森製薬集団(3692/HK)が4.3%高で引けた。薬明生物技術に関しては、前日まで6営業日連続で自社株買いを実施したことが刺激材料となっている。 管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。融創服務HD(1516/HK)が8.0%、世茂服務HD(873/HK)が5.7%、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.6%、旭輝HD(884/HK)が9.6%、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.7%ずつ上昇した。産業支援策の動きが支え。業績不振の警戒感が続く不動産業界に対しては、各地で支援策が打ち出されている。足もとでは、「江蘇省の蘇州市政府が支援策として、新築住宅約1万軒を買い上げるもよう」などと報じられた。 家電やスポーツ用品の中国消費セクターもしっかり。TCL電子HD(1070/HK)が4.1%高、創維集団(751/HK)が3.7%高、海爾智家(6690/HK)が2.6%高、李寧(2331/HK)が3.4%高、安踏体育用品(2020/HK)が3.2%高と値を上げた。 中国証券・保険セクターも物色される。中信証券(6030/HK)が3.8%高、広発証券(1776/HK)が3.6%高、海通証券(6837/HK)が2.5%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって2.3%高で取引を終えた。 一方、本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.84%高の3071.99ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。ハイテク株、消費関連株、素材株、不動産株、銀行株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》