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16日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で反落、景気敏感株に売り

2022/9/16 18:00 FISCO
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で反落、景気敏感株に売り 16日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比168.69ポイント(0.89%)安の18761.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.33ポイント(1.36%)安の6420.66ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は約半年ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は1239億4270万香港ドルに拡大した(15日は818億5470万香港ドル)。 世界経済の先行き不安が投資家心理の重しとなる流れ。世界銀行は15日、「インフレ対策で各国の中央銀行が利上げを同時に加速させているため、世界全体がリセッション(景気後退)に向かっている恐れがある」などと警告した。また、格付け会社のフィッチ・レーティングスは最新リポートで、2022年の中国国内総生産(GDP)成長率見通しを3.7→2.8%に0.9ポイント下方修正。新型コロナウイルスの感染拡大、不動産市場の低迷を理由に挙げている。なお、取引時間中に公表された今年8月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが予想を上回った。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が7.6%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.6%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.5%安と下げが目立った。 セクター別では、石炭や石油のエネルギー関連が安い。上記した中国神華能源のほか、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.8%、中国中煤能源(1898/HK)が3.8%、中国海洋石油(883/HK)が2.3%、中国石油天然気(857/HK)が2.0%ずつ下落した。 非鉄や鉄鋼、セメントなど景気動向に敏感な素材セクターも売られる。中国アルミ(2600/HK)が4.2%安、江西銅業(358/HK)が2.9%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.1%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.4%安、中国建材(3323/HK)が4.8%安、安徽海螺水泥(914/HK)が3.8%安と値を下げた。 中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.7%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.3%安、新華人寿保険(1336/HK)が6.0%安、中国人民保険集団(1339/HK)が2.8%安、広発証券(1776/HK)が8.6%安、中信証券(6030/HK)が5.0%安で引けた。 半面、マカオ・カジノは物色される。澳門博彩HD(880/HK)が5.1%高、新濠国際発展(200/HK)が4.2%高、金沙中国(1928/HK)が3.8%高、銀河娯楽集団(27/HK)が2.0%高と値を上げた。「マカオの次期ライセンスは既存6社の取得が有力」との見方が広がったことを好感している。マカオでは14日、2023年からのカジノ事業者ライセンス取得に向けた競争入札が締め切られた。既存事業者6社に加え、新規参入1社を加えた計7社が応札している。 一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比2.30%安の3126.40ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、金融株、公益株、素材株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、医薬品株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》