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9日の香港市場概況:ハンセン2.7%高で7日ぶり反発、不動産セクター急伸
2022/9/9 18:00
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*18:00JST 9日の香港市場概況:ハンセン2.7%高で7日ぶり反発、不動産セクター急伸 9日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比507.63ポイント(2.69%)高の19362.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が191.54ポイント(2.98%)高の6628.14ポイントとそろって7日ぶりに反発した。売買代金は922億7750万香港ドルに拡大している(8日は800億1630万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに下落し、足もとでは、約6年ぶり安値となった今年3月15日(18415.08ポイント)以来の低い水準に落ち込んでいた。中国の景気テコ入れ策に対する期待感も強まる。国務院が先ごろ策定した新たな経済対策パッケージ19項目に関しては、詳細が近く公表される見通しだ。インフレの一服もプラス。寄り付き直後に公表された8月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率が予想を下回り、前月実績から鈍化した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄は、本土不動産株の主導でほぼ全面高。不動産銘柄では、碧桂園HD(2007/HK)が16.8%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が10.5%高、龍湖集団HD(960/HK)が7.4%高、華潤置地(1109/HK)が5.0%高と上げが目立った。政策支援の動きを好感。証券専門紙が9日伝えたところによれば、中国の複数都市が「住宅公共積立金(住房公積金)」制度の改善を進め、「一人買房全家幇」と呼ばれる新システムを導入している。新システムは住宅購入の支援を狙ったものだ。 消費関連の銘柄群も高い。百貨店の百盛商業集団(3368/HK)が10.8%、レストランの九毛九国際HD(9922/HK)が8.9%、家電の海信家電集団(921/HK)が4.3%、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)と酒造の華潤ビールHD(291/HK)がそろって4.2%、飲料の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.8%ずつ上昇した。 医薬品・医療機器セクターも急伸。薬明生物技術(2269/HK)が6.0%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.9%高、康希諾生物(6185/HK)が4.6%高、微創医療科学(853/HK)が7.6%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が6.8%高と値を上げた。 非鉄・建材セクターもしっかり。中国アルミ(2600/HK)が5.5%高、中国宏橋集団(1378/HK)が4.3%高、江西銅業(358/HK)が3.2%高、中国建材(3323/HK)が4.9%高、安徽海螺水泥(914/HK)が3.8%高で引けた。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%高の3262.05ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、医薬品株、食品・酒造株、素材株、エネルギー株、インフラ建設関連株なども買われた。半面、自動車関連株は安い。半導体株、電力設備株も売られた。 週明け12日は中秋節の祝日に絡み、香港と本土のマーケットが休場となる。翌13日に通常取引が再開される。 亜州リサーチ(株) 《FA》
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