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19日の香港市場概況:ハンセン0.05%高と横ばい、景気不安は重し

2022/8/19 18:00 FISCO
*18:00JST 19日の香港市場概況:ハンセン0.05%高と横ばい、景気不安は重し 19日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比9.12ポイント(0.05%)高の19773.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.46ポイント(0.29%)高の6719.88ポイントとそろって小反発したものの、方向感の乏しい展開となった。売買代金は821億6600万香港ドルと低水準が続いている(18日は893億3600万香港ドル)。 景気対策の期待感が相場を下支える一方、中国経済の先行き不透明感が重しとなった。中国では週明け22日、8月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定で、市場では1年物、5年物ともに引き下げが予想されている。一方、足元では新型コロナウイルスの感染者が再び増加。また猛暑による電力需給ひっ迫を受け、一部地域で工場の操業が停止されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が6.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%高と上げが目立った。うち吉利汽車については、新エネルギー自動車(NEV)販売の拡大方針を好感。同社は18日の決算説明会で、販売台数に占めるNEV比率を今年末に30%まで引き上げることを目指す方針とした。 このほか、業績関連ではゼネコンの中国建築国際集団(3311/HK)が5.5%上昇。同社が昼休みに発表した中間決算は2割増益と堅調だった。コロナ防疫施設の建設を多数請け負う中、香港事業の収益が拡大した。 半面、バイオ医薬品の薬明生物技術(ウーシーバイオロジクス:2269/HK)が4.9%安、オンラインゲームの網易(ネットイース:9999/HK)が6.3%安と下げが目立つ。うち薬明生物技術は好決算を手掛かりに前日は買われたが、この日は利食い売りが優勢となった。 このほか、食品・飲料セクターの一角もさえない。中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%安、万洲国際(WHグループ:288/HK)が0.9%安、農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が0.3%安で引けた。猛暑や干ばつによって、原材料コストや輸送費の上昇が懸念されている。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%安の3258.08ポイントで取引を終了した。自動車株が安い。ハイテク株、素材株、医薬品株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。金融株、不動産株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》