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27日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で反落、中国不動産セクター急落

2022/7/27 18:00 FISCO
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で反落、中国不動産セクター急落 27日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比235.84ポイント(1.13%)安の20670.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が93.72ポイント(1.30%)安の7091.47ポイントとそろって反落した。売買代金は872億3630万香港ドルと低水準が続いている(26日は965億3790万香港ドル)。 世界経済の停滞が懸念される流れ。国際通貨基金(IMF)は26日、最新の世界経済見通し(WEO)を公表し、2022年の世界GDP成長率を3.2%に再び下方修正した(4月時点の予想は3.6%、1月時点では4.4%)。中国についても、成長率予想を3.3%に下方修正している(4月時点で4.4%)。米金融政策を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因。米連邦公開市場委員会(FOMC)は27日(日本時間28日未明)終了し、政策金利を発表する。その後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見する予定だ。中国の新型コロナウイルス防疫措置拡大も警戒。世界で初めてロックダウン(都市封鎖)を実施した武漢市で無症状感染が確認されるなか、市内の一部で約100万人を対象に外出規制が指示された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が22.0%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が15.1%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.4%安と下げが目立っている。このところ中国の不動産株は、支援策の期待感で連日急伸していた。碧桂園については、第三者割当増資計画が売り材料。同社が27日公表したところによれば、1株当たり3.25香港ドルで8億7000万株(増資後発行済み株式数の3.62%)を発行する。割当価格は直近終値(26日:3.72香港ドル)に対して12.6%のディスカウント水準に設定された。 自動車セクターも安い。理想汽車(2015/HK)が4.1%、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%、蔚来集団(9866/HK)が3.1%、小鵬汽車(9868/HK)が2.0%ずつ下落した。 スポーツ用品や家電の消費セクターも売られる。安踏体育用品(2020/HK)が3.4%安、李寧(2331/HK)が3.1%安、創維集団(751/HK)が2.8%安、海信家電集団(921/HK)が2.0%安で引けた。 非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.3%安、江西銅業(358/HK)が2.0%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が1.4%安、中国宏橋集団(1378/HK)が1.4%安で取引を終えた。 本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3275.76ポイントで取引を終了した。酒造株が安い。不動産株、薬品株、金融株、エネルギー株、公益株、海運株、食品株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。自動車株、素材株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》