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7日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で反発、政策期待で自動車に買い

2022/7/7 18:04 FISCO
*18:04JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で反発、政策期待で自動車に買い 7日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比56.92ポイント(0.26%)高の21643.58ポイントと反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は6.94ポイント(0.09%)安の7538.98ポイントと小幅ながら6日続落した。売買代金は1120億5830万香港ドルに縮小している(6日は1412億5280万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。商務部など関係部門は7日、「自動車の流通を活性化し、自動車消費を拡大するための若干の措置に関する通知」を発表した。自動車消費を拡大することで、経済の安定化、民生の改善を促す考え。中国当局はこのところ、国内景気の腰折れを回避するため、消費刺激や産業支援などの政策を矢継ぎ早に打ち出している。米景気の先行きと中国の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される中、指数は安く推移していたが、ハンセン指数は引けにかけてプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.7%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)とスポーツ用品大手の李寧(2331/HK)がそろって3.8%高と上げが目立った。東方海外に関しては、第2四半期(4〜6月)の営業実績で売上高が過去最高を更新したことも材料視されている。 セクター別では、自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が7.2%、長城汽車(2333/HK)が6.4%、五菱汽車集団HD(305/HK)が4.1%、比亜迪(1211/HK)が2.4%ずつ上昇した。上述の通知によれば、各種措置は6項目にわたり、うち新エネルギー自動車(NEV)などの購入支援策については、期限の延長を検討するとしている。 空運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が4.5%高、中国南方航空(1055/HK)が3.7%高、国泰航空(293/HK)が3.1%高、中国東方航空(670/HK)が1.7%高と値を上げた。香港政府は7日、航空会社の「サーキットブレーカー」制度を同日付で停止すると発表した。水際対策緩和の一環として、同制度の停止を決めたという。 半面、中国不動産セクターは安い。合景泰富集団団HD(1813/HK)が3.9%、広州富力地産(2777/HK)が3.8%、碧桂園HD(2007/HK)が3.0%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.7%ずつ下落した。 医薬品セクターもさえない。百済神州(6160/HK)が5.8%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.8%安、康希諾生物(6185/HK)が2.6%安、石薬集団(1093/HK)が1.8%安と値を下げた。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%高の3364.40ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。発電・電力設備株、エネルギー株、素材株、ハイテク株、運輸株、軍事関連株なども買われた。半面、医薬品株は安い。食品飲料株、金融株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》