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31日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日続伸、テック指数3.0%上昇

2022/5/31 18:00 FISCO
*18:00JST 31日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日続伸、テック指数3.0%上昇 31日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比291.27ポイント(1.38%)高の21415.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が161.62ポイント(2.23%)高の7416.75ポイントとそろって3日続伸した(ハンセン指数は約1カ月半ぶりの高値水準)。売買代金は2456億150万香港ドルに拡大し、今年4番目の大きさに膨らんでいる(30日は1288億1130万香港ドル)。 中国経済の過度な鈍化懸念が薄らぐ流れ。朝方公表された今年5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.6となり、前月実績(47.4)と市場予想(49.0)を上回っている。景況判断の分かれ目となる50は3カ月連続で割り込んだものの、調査対象21業種のうち、過半の12業種が50を超えた。前月比で3業種増えている。中国の経済活動再開や景気刺激策の期待感も引き続き相場を支えた。中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり新規感染数は減少傾向にあり、一部では「ピークは過ぎた」との声も聞かれる。早期の経済持ち直しも期待できる状況だ。指数は引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.0%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成銘柄30のうち上昇28)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が11.0%高、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)とショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)がそろって7.2%高と上げが目立った。 教育サービスの銘柄群も急伸。民生教育集団(1569/HK)が11.3%高、中国宇華教育集団(6169/HK)が10.9%高、希望教育集団(1765/HK)が9.2%高、新東方教育科技集団(9901/HK)が8.1%高で引けた。 レストランチェーンも高い。海倫司国際HD(9869/HK)が9.3%、九毛九国際HD(9922/HK)が7.4%、奈雪的茶HD(2150/HK)が7.1%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.8%ずつ上昇した。 中国自動車セクターもしっかり。長城汽車(2333/HK)が7.3%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が3.9%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が3.1%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が2.6%高と値を上げた。 太陽光や火力、発電設備など中国電力セクターも物色される。中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が9.1%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が6.4%高、中国電力国際発展(2380/HK)が10.2%高、華潤電力HD(836/HK)が8.6%高、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が7.9%高、東方電気(1072/HK)が4.5%高で取引を終えた。ビル一体型ソーラー発電装置施工(ソーラーEPC)大手の水発興業については、子会社に中国信達資産管理(1359/HK)の出資を受け入れたと発表したことが刺激。太陽光発電事業を一段と強化する狙いがあるという。中国電力国際発展に関しては、太陽光発電を直接供給する電気自動車(EV)向けバッテリー交換ステーションの正式稼働も材料視された。 一方、本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.19%高の3186.43ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、農業関連株、発電株、食品飲料・小売株、金融株、エネルギー株、素材株なども買われた。半面、不動産株は安い。自動車株、空運株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》