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27日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で3日続伸、好業績銘柄の物色目立つ

2022/4/28 18:00 FISCO
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で3日続伸、好業績銘柄の物色目立つ 28日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比329.81ポイント(1.65%)高の20276.17ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.60ポイント(1.95%)高の6918.62ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1057億540万香港ドルに縮小している(27日は1251億4640万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。新型コロナウイルス感染対策による景気冷え込みの警戒感が根強い中、当局は経済対策を相次ぎ打ち出している。国務院(内閣に相当)は27日の常務会議で、雇用の安定化に向け、より強力な政策を講じる方針を確認した。主要な中国企業の四半期決算報告が終盤に入り、好業績銘柄に買い意欲が高まったことも相場押し上げの一因となっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中堅行の招商銀行(3968/HK)が5.7%高、電子商取引(Eコマース)の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.5%高、同じくEコマースの阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.4%高と上げが目立っている。 セクター別では、中国の金融が高い。上記した招商銀行のほか、中国工商銀行(1398/HK)が2.6%、中国農業銀行(1288/HK)が2.1%、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が4.3%、新華人寿保険(1336/HK)が4.1%ずつ上昇した。ほか、香港に拠点を置く渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が10.4%高。四半期決算が上振れしている。 ゼネコンや素材などインフラ建設関連の物色も続く。中国建築国際集団(3311/HK)が7.7%高、中国中鉄(390/HK)が4.8%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.0%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.7%高、中国建材(3323/HK)が3.9%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.1%高で引けた。経済成長を促し、内需を拡大するため、中国政府はインフラ建設を強化する——などと伝わったことが引き続き材料視されている。 石炭セクターも急伸。中国中煤能源(1898/HK)が10.2%高、中国神華能源(1088/HK)が8.8%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が5.6%高と値を上げた。中国中煤能源と中国神華能源は、それぞれ1〜3月期決算の増益を発表している。 物流関連の銘柄もしっかり。中通快逓(2057/HK)が5.5%高、中国外運(サイノトランス:598/HK)が4.9%高、円通速逓国際(6123/HK)が3.3%高、嘉里物流聯網(636/HK)が2.8%高で取引を終えた。政府系総合物流グループ会社の中国外運は、四半期決算の増益を報告している。 そのほかの業績動向を手がかりにした動きでは、24%増益の第一トラクター(ファースト・トラクター:38/HK)が8.3%高、27%増益の広州汽車集団(2238/HK)が5.6%高と買われた。 本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%高の2975.49ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。不動産株、銀行株、酒造株、自動車株、公益株、半導体株、ゼネコン株なども買われた。半面、小売関連株は安い。医薬品株、メディア関連株、素材株、保険・証券株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》