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20日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で続落、中国不動産セクターに売り

2022/4/20 18:00 FISCO
*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で続落、中国不動産セクターに売り 20日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.09ポイント(0.40%)安の20944.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.38ポイント(0.97%)安の7098.29ポイントとそろって続落した(ハンセン指数は約1カ月ぶりの安値)。売買代金は980億3480万香港ドルにやや縮小している(19日は1155億8650万香港ドル)。 中国の利下げ期待がはく落し、投資家心理が悪化する流れ。朝方公表された4月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関し、市場の引き下げ予想に反し3カ月連続で据え置かれたことが失望された。ただ、下値は限定的。経済活動の正常化期待で、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国本土の新型コロナウイルス新規感染数は減少しつつあり、上海市では3月末に稼動停止した工場群が相次ぎ操業再開している。香港でも感染状況は落ち着き、夜間外食が21日から3カ月半ぶりに解禁されるなど、コロナ規制が一部で緩和される状況だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が10.7%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が7.6%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が6.9%安と下げが目立った。 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務や華潤置地のほか、融創服務HD(1516/HK)が8.6%、世茂服務HD(873/HK)が8.0%、万科企業(2202/HK)が10.5%、中国金茂HD(817/HK)が8.3%ずつ下落した。 非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.6%安、江西銅業(358/HK)が6.2%安、中国建材(3323/HK)が4.9%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.5%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.7%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.8%安で引けた。 半面、外食や酒造、カジノなど「アフターコロナ」関連は高い。海倫司国際HD(9869/HK)が5.8%、海底撈国際HD(6862/HK)が1.6%、華潤ビールHD(291/HK)が3.0%、青島ビール(168/HK)が2.3%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が5.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.3%ずつ上昇した。 一方、本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.35%安の3151.05ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。素材株、エネルギー株、自動車株、ハイテク株、医薬品株、公益株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、食品飲料や酒造、観光・レジャー関連の銘柄は物色される。空運株、小売株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》