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7日の中国本土市場概況:上海総合2.2%安で4日続落、原油急騰で景気懸念

2022/3/7 16:50 FISCO
*16:50JST 7日の中国本土市場概況:上海総合2.2%安で4日続落、原油急騰で景気懸念 週明け7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比74.79ポイント(2.17%)安の3372.86ポイント(上海A株指数は2.17%安の3534.89ポイント)と大幅に4日続落した。1月下旬以来の安値水準に落ち込んでいる。 世界経済の先行き不安が強まる流れ。米欧がロシア産原油の輸入禁止を検討していると伝わり、時間外取引のWTI原油先物は7日朝方、一時、2008年9月以来の1バレル130米ドル台に高騰した。インフレ高進が個人消費の冷え込み、企業収益の悪化につながると危ぐされている。中国経済対策の期待感などで指数は下げ渋る場面がみられたものの、引けにかけて下げ幅を拡大した。中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)は先週スタート。李克強・首相が開幕式で読み上げた「政府活動報告」では、経済の安定成長を重視するスタンスが明示された。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.5%安、家電の海爾智家(600690/SH)が5.6%安、酒造の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.1%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が4.0%安で引けた。 ITハイテク関連株も安い。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が7.3%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が6.9%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.6%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が5.4%ずつ下落した。 医薬品株も急落。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が5.6%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.2%安、人福医薬集団(600079/SH)が3.7%安で引けた。金融株、運輸株、インフラ関連株、素材株、公益株なども売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.01ポイント(0.36%)安の277.74ポイント、深センB株指数が16.42ポイント(1.45%)安の1115.24ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》