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1日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、好決算で信義ガラス5.1%高

2022/3/1 18:00 FISCO
*18:00JST 1日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、好決算で信義ガラス5.1%高 1日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比48.69ポイント(0.21%)高の22761.71ポイントと4日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.11ポイント(0.36%)高の8053.04ポイントと続伸した。売買代金は1149億7070万香港ドルに縮小している(2月28日は1534億7900万香港ドル)。 中国景気の過度な減速懸念が薄れる流れ。寄り付き直後に公表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.2となり、低下予想(49.8)に反し、前月実績(50.1)を上回った。中国経済対策の期待感も根強い。中国では今週4日、重要政治イベントの「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)がスタートする。ウクライナ情勢を巡る不透明感や、香港域内の新型コロナウイルス感染拡大などを嫌気し売られる場面がみられたものの、下値は堅く、指数は引けにかけて再びプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が5.1%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.8%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.2%高と上げが目立った。信義ガラスについては、決算内容も好感される。同社が報告した通期決算は80%増益となり、配当の増額も予定された。 セクター別では、食品飲料や酒造、家電など中国の消費関連が高い。日清食品(ニッシン・フーズ:1475/HK)が3.7%、中国雨潤食品集団(1068/HK)と統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)がそろって1.5%、青島ビール(168/HK)が4.4%、華潤ビールHD(291/HK)が3.0%、海爾智家(6690/HK)が4.0%、海信家電集団(921/HK)が2.6%ずつ上昇した。 中国不動産セクターも急伸。融創中国HD(1918/HK)が10.5%高、世茂集団HD(813/HK)が6.6%高、雅居楽集団(3383/HK)が6.5%高と値を上げた。 電気自動車(EV)メーカーを中心に車セクターも物色される。理想汽車(2015/HK)が10.6%高、小鵬汽車(9868/HK)が5.8%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.4%高で引けた。 半面、非鉄セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.8%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.5%安、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が1.7%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.5%安で引けた。 他の個別株動向では、通信設備メーカー大手の京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)が19.5%安。同社は2月28日引け後、通期決算の純損失が拡大するとの見通しを明らかにした。ほか、マカオ・カジノの澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.9%安。同社が報告した通期決算は、赤字幅が前年から拡大している。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の3488.84ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、金融株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株、防衛関連株なども買われた。半面、非鉄株は安い。発電など公益株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》