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18日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で3日ぶり反落、美団は15%下落

2022/2/18 18:00 FISCO
*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で3日ぶり反落、美団は15%下落 18日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比465.06ポイント(1.88%)安の24327.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が173.43ポイント(1.99%)安の8537.97ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1262億1790万香港ドルにやや拡大している(17日は1046億170万香港ドル)。 香港経済の成長鈍化が改めて不安視される流れ。新型コロナウイルスの1日当たり新規感染は、17日に6000人を初めて突破した。感染再拡大に歯止めがかからない中、行動抑制の強化などで経済活動が縮小すると懸念されている。ウクライナ情勢を巡る不透明感も逆風。ウクライナ東部では、親ロシア派武装勢力による停戦違反が相次いでいると伝わった。一部メディアは18日午前(日本時間)、「ブリンケン米国務長官は来週末、ラブロフ露外相と会談する」と報じたが、懸念は払しょくされていない。指数は一時下げ渋りをみせたものの、改めて売りが広がっている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が終盤に入り急落。ハンセン科技指数は3.2%安と他の指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄のうち下落29)。個別では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が14.9%安、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が5.1%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.9%安と値を下げた。美団に関しては、サービス価格の引き下げ圧力が懸念されている。中国国家発展改革委員会は18日、ネット出前など飲食店向けサービスについて、料金基準を引き下げさせる方針を発表した。 教育サービスの銘柄群も安い。希望教育集団(1765/HK)が10.9%、中国宇華教育集団(6169/HK)が6.5%、民生教育集団(1569/HK)が4.5%、中国教育集団HD(839/HK)が4.1%ずつ下落した。 中国の発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が3.1%安、龍源電力集団(916/HK)が2.5%安、華電国際電力(1071/HK)が2.4%安で取引を終えた。 半面、中国不動産セクターは高い。融創中国HD(1918/HK)が5.3%、華潤置地(1109/HK)が5.0%、万科企業(2202/HK)が4.3%、中国海外発展(688/HK)が2.9%ずつ上昇した。産業支援の動きが好感される。中原地産研究院の最新調査によれば、年初来で各地方政府が発表した不動産関連政策は約80件に上り、うち住宅市場の安定を目的とする支援策が40件近くを占めた。 一方、本土市場は小幅に4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%高の3490.76ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。石炭株、金融株、インフラ建設関連株、素材株、医薬品株、食品飲料株、運輸株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。自動車株、軍事関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》