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31日の香港市場概況:ネット株買いでハンセン1.1%高と3日ぶり反発、本土は休場

2022/1/31 18:00 FISCO
*18:00JST 31日の香港市場概況:ネット株買いでハンセン1.1%高と3日ぶり反発、本土は休場 短縮取引となった31日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比252.18ポイント(1.07%)高の23802.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が139.66ポイント(1.70%)高の8349.95ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は651億3460万香港ドルとなっている(28日は1256億9900万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが相場を支える流れ。先週末の市場では、ハンセン指数が約3週ぶり、「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数が指数公表以来の安値圏に落ち込んでいただけに、値ごろ感が着目された。また、先週の米株市場で、主要株価指数がハイテク大手の好決算で急反発したことも追い風となっている。 模様眺めのスタンスが漂う中、朝方は上値の重い場面がみられたものの、香港の各指数は引けにかけて上げ幅を広げた。春節(旧正月)の大型連休がスタートし、本土市場はきょう31日〜2月4日まで休場となる(香港市場は31日午後〜3日まで休場)。(亜州リサーチ編集部) ネット株が全体相場をけん引。ハンセン科技指数は2.4%高と、他の指数をアウトパフォームした。関連する主要な構成銘柄では、美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.6%高、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が5.1%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.6%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.6%高と値を上げている。 医薬品セクターも高い。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が7.2%、中国神威薬業集団(2877/HK)が6.5%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が4.8%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.8%ずつ上昇した。 中国不動産セクターもしっかり。合景泰富集団HD(1813/HK)が5.2%高、世茂房地産HD(813/HK)が4.6%高、華潤置地(1109/HK)が2.9%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.7%高で取引を終えた。雅居楽集団に関しては、資産整理の加速も材料視されている。同社は28日引け後、再生可能エネルギーなど非中核事業の子会社5社のほか、不動産プロジェクト3件を売却すると発表した。売却総額は21億2900万人民元(約390億円)。売却収入は運転資金や今後の事業発展に充てる方針だ。 半面、港湾セクターはさえない。招商局港口HD(144/HK)が2.8%、中遠海運港口(1199/HK)が2.1%、大連港(ダーリェン・ポート:2880/HK)が1.4%ずつ下落した。招商局港口は通期40%超の増益見込みを発表したものの、好感する買いは限定されている。 そのほか、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が1.6%安。同社は28日引け後、2021年12月中間期の減益見通しを明らかにした。 亜州リサーチ(株) 《FA》