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10日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で3日ぶり反落、インフレ懸念が重し

2021/11/10 17:00 FISCO
*17:00JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で3日ぶり反落、インフレ懸念が重し 10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.54ポイント(0.41%)安の3492.46ポイント(上海A株指数は0.42%安の3660.26ポイント)と3日ぶりに反落した。 物価高を懸念した売りが広がる流れ。寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計は、生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)がそれぞれ予想以上に前月から伸びが加速した。なかでもPPIはプラス13.5%に達し、26年ぶりの高い水準を記録している。企業業績や経済成長の下押し圧力になると不安視された。また、市場関係者の間からは「金融緩和の余地が縮小した」との声も聞かれている。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、景気動向に敏感な素材関連が安い。中国巨石(600176/SH)が4.0%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.1%、中国北方稀土(600111/SH)が2.5%、中国アルミ(601600/SH)が1.3%ずつ下落した。 食品飲料や酒造、家電、自動車など消費関連株もさえない。内蒙古伊利実業(600887/SH)が2.9%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.0%安、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.0%安、海爾智家(600690/SH)が1.5%安、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)が3.3%安で引けた。乳製品大手の伊利実業については、産業締め付けの動きが警戒されている。中国政府系メディアの経済日報は9日、国内の乳製品業界を批判する専門家の論説文を掲載し、乳製品業界の重要な任務は消費者に安価で良質な乳製品を提供することだと指摘した。このほか、エネルギー株、金融株、公益株、運輸株、インフラ関連株なども売られている。 半面、不動産株は高い。保利地産(600048/SH)が7.6%、金地集団(600383/SH)が6.3%、新城控股集団(601155/SH)が4.7%ずつ上昇した。資金調達の改善が期待される。証券専門メディアは10日、「不動産デベロッパーの一部が銀行間市場で近く起債する見込み」などと報道。メディアによると、一部の不動産デベロッパーが9日、銀行間市場取引業者の団体と行った座談会で起債計画を明らかにした。これは、国内起債に関する政策が緩和される兆しだという。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.47ポイント(0.54%)安の268.29ポイント、深センB株指数が10.43ポイント(0.90%)安の1151.96ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》