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1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で反落、金融株高で下げ渋り

2021/11/1 16:54 FISCO
*16:54JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で反落、金融株高で下げ渋り 週明け1日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比2.86ポイント(0.08%)安の3544.48ポイント(上海A株指数は0.08%安の3714.82ポイント)と反落している。 中国景気回復のペース鈍化が警戒される流れ。10月31日に公表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2となり、市場予想(49.7)に反して前月の49.6から低下した。景況判断の分かれ目となる50を前月に続き割り込んでいる。取引時間中に公表された民間集計の製造業PMIが上振れたものの、投資家の不安心理を完全に払しょくするには至らなかった。指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、引けにかけて再びマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)がストップ安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が7.1%安、自動車のの長城汽車(601633/SH)が3.5%安、酒造の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.3%安で取引を終えた。中国旅遊については、7〜9月期決算の減収も売り材料視されている。 景気動向に敏感な素材株の一角もさえない。中国北方稀土(600111/SH)が9.2%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.7%安、万華化学集団(600309/SH)が1.0%安で引けた。運輸株、エネルギー株、不動産株、医薬品株なども売られている。 半面、金融株はしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が3.9%高、交通銀行(601328/SH)が3.8%高、中国太平洋保険(601601/SH)が3.1%高と値を上げた。銀行株に関しては、先週末までに大手行が公表した7〜9月期決算が概ね堅調な内容だったことも好感されている。業績改善が意識された。ハイテク株、公益株、インフラ関連株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.71ポイント(1.00%)高の274.21ポイント、深センB株指数が7.11ポイント(0.61%)高の1166.76ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》