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19日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、金融株が相場けん引

2021/10/19 17:06 FISCO
*17:06JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、金融株が相場けん引 19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比25.02ポイント(0.70%)高の3593.15ポイント(上海A株指数は0.70%高の3765.70ポイント)と反発している。 人民元高が好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元高方向に設定した。上海外国為替市場では、人民元が急上昇し、約4カ月ぶりの水準で推移している。また、成長鈍化の懸念がくすぶるなか、中国経済対策の期待感も高まった。指数は小安くスタートしたが、程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部) 金融株が相場をけん引する。招商銀行(600036/SH)が2.0%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.5%高、中国平安保険(601318/SH)が3.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%高で引けた。上記した銀行などについては、収益機会の拡大が期待されている。中国本土、香港、マカオで幅広い理財商品(資産運用商品)を相互に購入できるようにする「越境理財通」が19日、正式にスタートした。報道によると、香港では19行、広州、深センでは各20行、マカオでは7行が取扱銀行として参加する。 ITハイテク株もしっかり。フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.8%高、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が3.3%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.2%高と値を上げた。医薬品株、海運株、食品飲料株、素材株なども買われている。 半面、不動産株の一角は安い。保利地産(600048/SH)が3.1%、金地集団(600383/SH)が1.4%ずつ下落した。自動車株、メディア関連株、空運株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.71ポイント(0.25%)高の279.98ポイント、深センB株指数が10.95ポイント(0.94%)高の1179.18ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》