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7日の香港市場概況:ハンセン3.1%高で反発、科技指数5.2%上昇

2021/10/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン3.1%高で反発、科技指数5.2%上昇 7日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比735.24ポイント(3.07%)高の24701.73ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は300.33ポイント(3.57%)高の8713.05ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1053億3710万香港ドルとなっている(6日は1039億6920万香港ドル)。 投資家心理が上向く流れ。米中関係の改善期待が高まった。米国家安全保障担当のサリバン大統領補佐官と中国外交トップの楊潔チ・政治局委員は6日、スイスのチューリッヒで協議し、米中首脳会談のオンライン年内開催で原則合意した。原油相場の上昇一服を受け、過度なインフレ懸念もひとまず薄らいでいる。米ホワイトハウスの報道官は6日の記者会見で、「バイデン大統領は石油価格を注視しており、必要に応じて追加措置を講じる」などと説明している。香港の各指数はこのところの下げがきつかったこともあり、買い戻しが進んだ。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄が相場をけん引。ハンセン科技指数は5.2%高と6日ぶりに反発している。前日の相場では、終値で昨年7月の指数公表以来の安値を切り下げていた。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が7.3%高、騰訊HD(テンセント:700/HK)が5.6%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が9.7%高、小米集団(シャオミ:1810/HK)が3.9%高と値を上げている。アリババに関しては、米有力投資家の株式買い増しも支援材料。米投資持ち株会社バークシャー・ハザウェイ(BRK-A/NYSE)の副会長であるチャーリー・マンガー氏が今年第3四半期(7〜9月)に、アリババ(BABA/NYSE)のADRを大量購入していたことが分かった。 半導体やスマートフォン部材などハイテク関連も高い。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が26.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.3%、華虹半導体(1347/HK)が4.1%、舜宇光学科技(2382/HK)が4.6%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が3.4%、高偉電子HD(コーウェル・イー・ホールディングス:1415/HK)が3.2%ずつ上昇した。 新エネルギー車(NEV)メーカーを中心に、自動車セクターも物色される。五菱汽車集団HD(305/HK)が7.1%高、長城汽車(2333/HK)が5.3%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が4.9%高、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.3%高、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が4.0%高で引けた。 半面、石油生産・掘削、石炭のエネルギー関連セクターはさえない。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.5%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.4%安、中海油田服務(2883/HK)が1.6%安、エン州煤業(1171/HK)が1.2%安、中国神華能源(1088/HK)が1.1%安で取引を終えた。 一方、本土市場は国慶節の大型連休により、引き続き本日(7日)まで休場。あす8日に取引再開する。 亜州リサーチ(株) 《FA》