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16日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、石炭株は逆行高

2021/9/16 17:15 FISCO
*17:15JST 16日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、石炭株は逆行高 16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比49.13ポイント(1.34%)安の3607.09ポイント(上海A株指数は1.34%安の3780.44ポイント)と3日続落した。 投資家の慎重スタンスが続く流れ。産業引き締めや、景気回復ペース鈍化の警戒感が依然としてくすぶっている。前日公表された8月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などがそろって予想を下回った。経済対策に対する期待感で買い先行したものの、上昇の勢いは続かず、程なく失速している。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、自動車が安い。江淮汽車(600418/SH)が9.4%、長城汽車(601633/SH)が9.3%、北汽福田汽車(FOTON:600166/SH)が6.8%、広州汽車集団(601238/SH)が5.7%、東風汽車(DFAC:600006/SH)が3.8%ずつ下落した。大手各社が公表した月次営業実績では、販売状況の悪化が目立っている。 不動産株も下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が7.9%安、格力地産(600185/SH)が6.5%安、保利地産(600048/SH)が2.7%安で引けた。流動性リスクに直面する中国恒大集団(3333/HK)を巡り、今月20日が期限の利払いが不能になるとの観測が浮上。恒大集団の債務リスクが業界全体に波及すると危惧されている。 ハイテク株もさえない。太陽光発電用ガラスの福莱特(601865/SH)が8.2%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が6.0%安、IC設計の上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)が4.1%安、帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が3.5%安で取引を終えた。そのほか素材株、運輸株、薬品株、インフラ関連株、銀行・証券株なども売られている。 半面、石炭株は高い。エン州煤業(600188/SH)が6.9%、陝西媒業(601225/SH)が1.9%、中国神華能源(601088/SH)が1.3%ずつ上昇した。市況高が刺激材料。燃料炭相場はここのところ上昇基調にあり、冬季の暖房需要期を迎え、更に上値を追うと予測されている。また、国営メディアが15日、習近平・国家主席が視察先の陝西省楡林市で「石炭化学産業には大きな可能性がある」と発言したと報道。支援策の思惑も広がった。ほか、保険株、食品飲料株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.01ポイント(0.72%)安の274.96ポイント、深センB株指数が18.61ポイント(1.53%)安の1198.91ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》