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9日の香港市場概況:ハンセン2.3%安で続落、テンセント8.5%下落

2021/9/9 18:00 FISCO
*18:00JST 9日の香港市場概況:ハンセン2.3%安で続落、テンセント8.5%下落 9日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比604.93ポイント(2.30%)安の25716.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が265.81ポイント(2.81%)安の9183.58ポイントとそろって続落した。売買代金は1659億9910万香港ドルとなっている(8日は1521億9560万香港ドル)。 中国産業の締め付け不安が高まる流れ。国営メディアが8日報じたところによれば、中国共産党中央委員会と政府の関係部局はオンラインゲームやライブプラットフォームの各企業を呼び出し、未成年者に対する規制などを確実に実施するよう指導した。終盤に入り、香港英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストが消息筋情報として、「中国政府は、オンラインゲームの審査・承認を一時的に停止したもよう」と報じる中、指数は一段安となっている。朝方公表された8月の中国物価統計はまちまちの内容。消費者物価指数(CPI)が市場予想を下振れる半面、生産者物価指数(PPI)は上振れた。ただ、PPIが13年ぶりの高水準を記録する中、「卸売物価の高騰が川下産業の圧力になる」との見方も一部で流れている。(亜州リサーチ編集部) ネット株が急落し、ハンセン科技指数は4.5%安と他の指数をアンダーパフォームした。構成するオンラインゲームやライブ配信の銘柄では、網易(ネットイース:9999/HK)が11.0%、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が8.5%、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が6.4%、ビリビリ(9626/HK)が8.9%、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.9%ずつ値を下げている。 中国自動車セクターも急落。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が13.8%安、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が7.3%安、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.4%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.3%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が2.8%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.7%安で取引を終えた。中国恒大新能源汽車や小鵬汽車など新エネルギー車(NEV)を主力生産するメーカーに関しては、「NEVの生産過剰を懸念し、中国政府が新たな措置の導入を検討しているもよう」と消息筋情報として外電が8日伝えたことも不安視されている。 中国不動産セクターもさえない。融創中国HD(1918/HK)が4.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が4.3%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が4.1%安、広州富力地産(2777/HK)が3.7%安で引けた。中国恒大集団については、今月21日に予定する銀行借入金の金利支払いが一時停止される——との観測が報じられている。中国恒大集団のほか、広州富力地産にも財務懸念が浮上。業界全体に不安が広がった。 半面、鉄鋼や非鉄、建材の素材セクターは高い。重慶鋼鉄(1053/HK)が7.6%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が6.2%、中国東方集団HD(581/HK)が2.9%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.2%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.2%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)がそろって1.6%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が3.6%、中国建材(3323/HK)が3.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.3%ずつ上昇した。素材価格の高止まりが材料視されている。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の3693.13ポイントで取引を終了した。資源・素材株が高い。インフラ建設関連株、発電株、不動産株、空運株なども買われた。半面、証券株は安い。ハイテク株や自動車株、医薬品株、海運株、銀行・保険株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》