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7日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、科技指数は1.6%上昇

2021/9/7 18:00 FISCO
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、科技指数は1.6%上昇 7日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比190.00ポイント(0.73%)高の26353.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が97.07ポイント(1.04%)高の9468.22ポイントとそろって続伸した(ハンセン指数は8月13日以来の高値水準)。売買代金は1448億2940万香港ドルとなっている(6日は1463億1720万香港ドル)。 中国経済対策に対する期待感が相場を支える流れ。中国の劉鶴・副首相は6日、「民営経済の発展を支援す方針・政策は現在も変わっておらず、今後も変わらない。習近平・国家主席はデジタル経済の発展を重視している」と発言した。中国指標の改善も追い風。取引時間中に公表された今年8月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって上振れた。なかでも人民元建て輸出は15.7%拡大し、前月実績(8.1%増)を大幅に上回っている。(亜州リサーチ編集部) プラットフォームを有するネット株が全体相場をけん引。ハンセン科技指数は1.6%高と続伸した。関連する構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が9.3%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.1%高、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が1.7%高などと値を上げている。上述したように、中国副首相が民営企業を引き続き重視しているとのスタンスを強調したため、ネット企業に対する締め付け懸念がひとまず薄らいだ。 港湾・海運、コンテナ、物流など運輸関連セクターもしっかり。廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が3.3%高、招商局港口HD(144/HK)が2.5%高、中遠海運HD(1919/HK)が4.7%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.3%高、中遠海運発展(2866/HK)が4.2%高、中国外運(サイノトランス:598/HK)が4.8%高で引けた。 鉄鋼セクターも高い。重慶鋼鉄(1053/HK)が16.7%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が6.5%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.5%、中国東方集団HD(581/HK)が5.3%ずつ上昇した。 香港の消費セクターも物色される。莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が10.5%高、利福国際集団(1212/HK)が5.4%高、周大福珠宝(1929/HK)が2.5%高で取引を終えた。域内消費の回復が期待される。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は7日、本土・マカオ住民の隔離検疫なし入境再開を発表した。 半面、中国不動産セクターはさえない。中国恒大集団(3333/HK)が7.8%安、合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が4.5%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.1%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.6%安、中国海外発展(688/HK)が1.2%安と値を下げた。不動産販売の落ち込みを警戒。中国海外発展が昨日公表した8月の営業実績では、不動産成約額が前年同月比で13%減少している。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.51%高の3676.59ポイントで取引を終了した。銀行・証券株が高い。素材株、運輸株、インフラ関連株、消費関連株、不動産株なども買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》