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20日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、白酒株が急落

2021/8/20 17:15 FISCO
*17:15JST 20日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、白酒株が急落 20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比38.22ポイント(1.10%)安の3427.33ポイントと続落した(上海A株指数は1.10%安の3592.03ポイント)。約3週ぶりの安値水準に達している。 中国の締め付けスタンスが懸念される流れ。ネット企業や教育産業に留まらず、規制の対象が一段と広がるとの観測がネガティブ材料だ。中国メディアがオンライン処方の厳格化を求める記事を掲載したほか、白酒価格を巡り当局が酒造メーカー各社と20日に会合を開いたと伝えられている。このほか国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室)は20日、自動車メーカーに「無秩序なデータ収集」を抑制するよう求めた。また、足もとの中国景気指標下振れを背景に、経済回復ペースの鈍化が警戒されている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、酒造の下げが目立つ。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が9.1%安、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.4%安で引けた。自動車や家電、小売などを含めた消費関連株が大幅に値を下げている。 医薬品株も急落。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)がストップ安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が8.4%安、薬明康徳(603259/SH)が5.9%安、人福医薬集団(600079/SH)が4.8%安で取引を終えた。 恒瑞医薬については、中間決算が0.2%増にとどまり、市場予想を大幅に下回ったことも売り材料視されている。金融株、エネルギー株、インフラ関連株、運輸株、不動産株なども売られた。 半面、建材株はしっかり。華新水泥(600801/SH)が4.6%、福建水泥(600802/SH)が2.7%、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.2%ずつ上昇した。レアアース株や鉄鋼株、ハイテク株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.81ポイント(0.31%)安の261.74ポイント、深センB株指数が13.28ポイント(1.10%)安の1196.42ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》