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15日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で反発、金融セクター上げ主導

2021/7/15 16:59 FISCO
*16:59JST 15日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で反発、金融セクター上げ主導 15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比36.09ポイント(1.02%)高の3564.59ポイントと反発した(上海A株指数は1.02%高の3736.05ポイント)。 中国の金融緩和スタンスが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は15日、市中銀行の預金準備率を0.5%引き下げた(発表は9日)。市場では、景気腰折れを回避するため、もう一段の引き下げがあるとの見方も流れている。また、一部では、20日に公表される事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」について、引き下げの可能性も指摘された。 取引時間中に公表された4〜6月期のGDP成長率、6月の各種経済統計が無難な内容と受け止められたことも、投資家の買い安心感につながっている。注目のGDP成長率は7.9%となり、市場予想をやや下回ったが、1〜6月では12.7%上昇と予想に一致した。また、単月の経済統計は概ね前月実績を下回ったものの、小売売上高や鉱工業生産額などは予想を上回っている。上海総合指数は朝方に弱含む場面がみられたものの、中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) 金融株が上げを主導している。興業銀行(601166/SH)が4.9%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が4.4%高、招商銀行(600036/SH)が4.3%高、中国太平洋保険(601601/SH)が5.7%高、新華人寿保険(601336/SH)が4.0%高、中国平安保険(601318/SH)が3.6%高で引けた。 鉄鋼や非鉄の素材株も高い。宝山鋼鉄(600019/SH)が7.2%、廈門タングステン業(600549/SH)が7.0%、江西銅業(600362/SH)が5.0%ずつ上昇した。食品飲料株、医薬品株、半導体株なども買われている。 半面、自動車株はさえない。長城汽車(601633/SH)が2.9%安、広州汽車集団(601238/SH)が2.2%安、上海汽車集団(600104/SH)が1.3%安で取引を終えた。エネルギー株、海運株、公益株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.64ポイント(0.24%)高の265.16ポイント、深センB株指数が14.05ポイント(1.14%)安の1220.93ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》