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9日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で反落、ハンセン科技指数は1.5%下落

2020/9/9 18:02 FISCO
*18:02JST 9日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で反落、ハンセン科技指数は1.5%下落 9日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.41ポイント(0.63%)安の24468.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.87ポイント(1.04%)安の9728.52ポイントとそろって反落した。売買代金は1207億6400万香港ドルと低水準が続いている(8日は1406億香港ドル)。 米中対立の激化が警戒される流れ。環球時報の編集長は8日、「台湾を訪問した米高官やつながりのある米企業に対し、中国政府は制裁を科す方針にある」と明らかにした。また、トランプ米政権は8日、新疆ウイグル自治区のウイグル族を抑圧しているとして、同地域の一部企業から製品を輸入することを禁止すると発表している。ただ、下値は限定的。経済活動の早期正常化が期待されている。香港政府は8日、新型コロナ感染状況が落ち着きを見せているとして、「集会禁止令」を5人以上に緩和した。あわせて、飲食店などの規制も緩和している。(亜州リサーチ編集部) 米ハイテク株安の流れを継ぎ、ハイテクやITなどの「ニューエコノミー」関連などで構成されるハンセン科技指数は1.5%安と続落(一時3.0%安)。組み入れウエート上位の構成銘柄では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.4%安インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が0.9%安、飲食など生活関連ポータルサイトの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が2.5%安中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.3%安と売られている。 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.0%安、コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)と民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)がそろって2.5%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の金融が安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が3.0%、中国建設銀行(939/HK)が1.6%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%、中国太平保険HD(966/HK)が1.4%、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が3.7%、広発証券(1776/HK)が3.2%ずつ下落した。 中国の不動産セクターもさえない。世茂房地産HD(813/HK)が2.7%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.0%安、龍湖集団HD(960/HK)が1.9%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.3%安で引けた。 半面、港湾・海運、空運の運輸セクターはしっかり。大連港(2880/HK)が10.0%高、廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が2.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が5.5%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.0%高、中国東方航空(670/HK)が4.5%高、中国南方航空(1055/HK)が3.7%高、中国国際航空(753/HK)が1.9%高と値を上げた。空運に関しては、需要の回復基調が引き続き手がかり。航空当局の高官は8日、中国民間航空の一日当たりフライト数は8月末時点で、コロナ前の9割水準に回復したと述べた。 アパレルや小売、飲食など香港の消費関連も物色される。佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル:709/HK)が3.7%、I.T(999/HK)が3.1%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が7.4%、永旺百貨(イオン・ストアーズ・ホンコン:984/HK)が1.4%、太興集団HD(タイヒン・グループ・ホールディングス:6811/HK)が1.9%ずつ上昇した。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.86%安の3354.63ポイントで取引を終えた。ハイテク株と医薬品株が安い。消費関連株、自動車株、素材株、不動産株、金融株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、空運株は高い。防衛関連株、公益株、港湾・海運株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》