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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反落、米中関係の悪化懸念が圧迫材料

2020/6/1 9:47 FISCO
*09:47JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反落、米中関係の悪化懸念が圧迫材料 【ブラジル】ボベスパ指数 87402.59 +0.52% 29日のブラジル株式市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比453.50ポイント高(+0.52%)の87402.59で取引を終了した。85384.3から87410.00まで上昇した。 不安定な展開が続いた後は終盤に買い戻された。米中第1段階の貿易協定の続行観測が投資家の不安心理を緩和させ、資源銘柄を中心に買いが広がった。トランプ米大統領の会見では、香港への優遇措置の撤廃を進めると発言したものの、中国高官を対象にした制裁などへの言及はなく、米中第1段階の貿易協定は続行される見通しだ。一方、指数の上値は重い。国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことが引き続き圧迫材料となった。 【ロシア】MICEX指数 2779.98 +1.42% 5月29日のロシア株式市場は反落。主要指標のMOEX指数は前日比45.15ポイント安(-1.62%)の2734.83で取引を終了した。2766.62から2717.80まで下落した。 売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。米中関係の悪化懸念が圧迫材料。「香港版国家安全法」が5月28日に中国の全国人民代表大会(国会に相当)で採決され、同法案に反対するトランプ米大統領が対中制裁を発表すると発言した。また、ブレント原油価格が弱含みの展開を示したことも資源セクターの足かせとなった。なお、トランプ米大統領の会見では、香港への優遇措置の撤廃を進めると発言したものの、中国高官を対象にした制裁などへの言及はなく、米中第1段階の貿易協定は続行される見通しだ。 【インド】SENSEX指数 32424.10 +0.69% 29日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比223.51ポイント高(+0.69%)の32424.10、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同90.20ポイント高(+0.95%)の9580.30で取引を終えた。 売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。景気対策への期待が支援材料。モディ首相はこのほど、ノンバンクの追加支援を検討すると発言した。また、中国が大型景気対策の実施を明らかにしたことを受け、対中輸出の拡大期待も高まった。 【中国本土】上海総合指数 2852.35 +0.22% 29日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.13ポイント高(+0.22%)の2852.35ポイントと続伸した。 米中対立の激化懸念と中国の政策期待が交錯する中でもみ合う流れ。中国で28日、香港の統制を強化する「香港版国家安全法」の制定方針が全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)で採択された。これを受けトランプ米大統領は、中国に関する記者会見を29日に行うと発表。それより先、「トランプ政権は香港からの輸入品に適用している関税優遇措置を停止することを検討中」と関係者の話として伝わっている。米中対立の警戒感が広がる中、上海総合指数は安く寄り付いたものの、中国の政策に対する期待感が相場を支えた。李克強首相は昨日の記者会見で、新型コロナウイルス関連の景気対策が総額6兆人民元(約90兆2700億円)規模に上ることを明らかにした。うち、約7割が消費刺激、残りがインフラ投資に充てられる。 《CS》