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2日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で反発、中国主席発言で安心感

2020/4/2 18:04 FISCO
*18:04JST 2日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で反発、中国主席発言で安心感 2日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比194.27ポイント(0.84%)高の23280.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が121.58ポイント(1.29%)高の9526.56ポイントとそろって反発した。売買代金は897億1600万香港ドルに縮小している(1日は1312億3000万香港ドル)。 習近平・国家主席の発言が買い安心感を誘う流れ。3月31日~4月1日にかけて浙江省を視察した際、「新型コロナウイルス防疫と経済発展を両立させる」と強調し、全産業の早期活動再開を目指す方針を示した。また、官民が前日までにそれぞれ公表した今年3月の景況感指数はそろって大幅に改善。中国経済の持ち直しも改めて意識された。外部環境の不透明感で売りが先行したものの、指数は中盤からプラスに転じた。世界最大の経済大国アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、ヒトとモノの移動制限が長期化するとの見方が広がっている。 ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連の上げが目立つ。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が9.7%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が8.9%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が7.5%高で引けた。「中国政府は原油の戦略備蓄積み増しを決めた」と伝えられている。時間外取引のWTI原油先物が上昇したことも追い風だ。 セクター別では、半導体や5Gネットワーク、通信キャリアなどハイテク関連が高い。華虹半導体(1347/HK)が3.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.6%、中興通訊(ZTE:763/HK)が4.5%、中国通信服務(552/HK)が4.4%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.3%、中国移動(941/HK)が3.6%、中国電信(728/HK)が3.0%、中国聯通(762/HK)が2.9%ずつ上昇した。上述した主席発言では、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、第5世代(5G)ネットワークなど「新インフラ」建設の重要性にも触れている。 中国不動産セクターもしっかり。世茂房地産HD(813/HK)が2.6%高、中国金茂HD(817/HK)が2.4%高、広州富力地産(2777/HK)が2.2%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.0%高、華潤置地(1109/HK)が1.6%高で引けた。広州富力地産が1日引け後に報告した3月の営業実績では、不動産成約額が昨年実績比で3割減少したものの、減少率は前月より縮小したことが明らかにされている。 半面、乗用車やトラックなど中国自動車セクターの一角は安い。広州汽車集団(2238/HK)が4.2%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.8%、東風汽車集団(489/HK)が1.7%、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が5.1%、慶鈴汽車(1122/HK)が2.0%ずつ値を下げた。 米向け売上比率の大きい銘柄群も売られる。女性用下着メーカーの黛麗斯国際(トップ・フォーム・インターナショナル:333/HK)が4.2%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.0%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が1.0%安と下落した。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.69%高の2780.64ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。エネルギー株、インフラ関連株、消費関連株、素材株、医薬品株、不動産株、金融株なども買われた。 【亜州IR】 《FA》