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17日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、吉利汽車4.0%上昇

2020/2/17 18:00 FISCO
*18:00JST 17日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、吉利汽車4.0%上昇 週明け17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比144.00ポイント(0.52%)高の27959.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.39ポイント(0.87%)高の10957.84ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は、急落する連休直前の株価(1月24日終値:27949.64ポイント)を回復している。売買代金は956億400万香港ドル(14日は957億8300万香港ドル)。 中国による金融緩和の動きが好感されている。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ2000億人民元の資金を金融市場に供給した。MLF金利は前回の3.25→3.15%に引き下げている。20日に公表される2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)に関しても、市場では「引き下げの可能性が濃厚」との見方が広がった。 経済対策にも期待感。共産党機関誌「求是」を通じ、中国財政部の劉昆部長は16日、「新型肺炎の拡大が中国経済に与える打撃を考慮し、減税など追加の景気刺激策を実施していく」と表明した。また、香港政府は14日、総額250億香港ドルに上る経済政策を打ち出している。 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.0%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.8%高、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(2018/HK)が2.4%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.2%高と上げが目立った。舜宇光学科技については、今年1月のスマホ用レンズ出荷数が前年同月比33.2%増と好調を維持したことが手がかりになっている。 セクター別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が7.7%、東風汽車集団(489/HK)が4.7%、長城汽車(2333/HK)が4.0%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.8%ずつ値を上げた。15日付の「求是」に掲載された習近平国家主席が地方で行った演説では、「自動車購入規制を実施している地域では、ナンバープレートの発給枠を増やすなどで販売促進を図るべき」などとする方針が示されている。 中国金融セクターも急伸。衆安在線財産保険(6060/HK)が8.9%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%高、海通証券(6837/HK)が6.1%高、中信証券(6030/HK)が5.2%高、招商銀行(3968/HK)が2.1%高と上昇している。インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険に関しては、今年1月の収入保険料が前年同月比で62.3%増加した点も材料視された。 5Gネットワークの関連銘柄も物色される。中興通訊(ZTE:763/HK)が9.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が8.8%高、長飛光繊光纜(6869/HK)が4.5%高、中国鉄塔(788/HK)が3.3%高、中国通信服務(552/HK)が2.0%高で引けた。上述した習主席の演説では、5Gの通信網の拡大が経済立て直しに必要だと強調されている。 本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.28%高の2983.62ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。ハイテク株、金融株、消費関連株、メディア関連株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株、資源・素材株、不動産株なども買われた。 【亜州IR】 《FA》