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16日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、香港不動産セクターさえない

2019/12/16 18:00 FISCO
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、香港不動産セクターさえない 週明け16日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比179.67ポイント(0.65%)安の27508.09ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が59.22ポイント(0.55%)安の10778.89ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は798億4000万香港ドルに縮小している(13日は1171億4200万香港ドル)。 香港経済の先行き不安が改めて意識される流れ。香港の反政府デモは15日も続き、ショッピングモールなどで警官隊と激しく衝突した。警察は約2週ぶりに催涙弾を発射したという。香港国際空港の11月利用客は前年同月比で16%減少し、約16年ぶりの落ち込みを記録。域内観光収入の縮小も一段と懸念される状況だ。 米中両政府が13日、「第1段階」の通商協議で合意したとそれぞれ正式発表したことに関しては、事前に合意観測が流れていただけに、目先の好材料は織り込み済みと見られている。市場関係者の一部からは、「合意内容が物足りない」との声も聞かれた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。取引時間中に公表された11月の中国経済統計が総じて上振れるなか、指数はプラス圏で推移する場面もあった。 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.4%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.0%安、豚肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.8%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%安と下げが目立った。 業種別では、香港の不動産が安い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.6%、太古(A)(19/HK)と信和置業(サイノランド:83/HK)、領展房地産投資信託基金(823/HK)がそろって1.4%ずつ下落した。 半面、中国不動産セクターはしっかり。融創中国HD(1918/HK)が2.4%高、合景泰富地産(1813/HK)が2.3%高、雅居楽集団(3383/HK)が1.5%高、世茂房地産HD(813/HK)が1.4%高、龍湖地産(960/HK)が1.0%高と値を上げた。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.56%高の2984.39ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。証券株、インフラ関連株、素材株、自動車株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。保険株や銀行株、医薬品株などの一角も売られた。 【亜州IR】 《FA》