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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反発、米中協議の再開期待や海外市場の上昇

2019/8/9 9:37 FISCO
*09:37JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反発、米中協議の再開期待や海外市場の上昇 【ブラジル】ボベスパ指数 104115.2 +1.30% 8日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1332.8ポイント高(+1.30%)の104115.2で取引を終えた。102782.4から104281.9まで上昇した。 買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。米中協議の再開期待や海外市場の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、7月の中国の輸出が予想以上に増加したことも、世界的な景気減速懸念をやや後退させた。国内では、年金改革の前進期待が引き続き支援材料。また、インフレ率の低下も追加利下げ期待を高めた。 【ロシア】MICEX指数 2696.69 +0.81% 8日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比21.71ポイント高(+0.81%)の2696.69で取引を終了した。2693.17から2707.62まで上昇した。 高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。米中協議の再開期待や海外市場の上昇が支援材料となり、ロシア株にも買いが広がった。また、ブレント原油価格の上昇も資源セクターの支援材料となった。一方、指数の上値は重い。弱い経済指標が足かせとなった。経済協力開発機構(OECD)が発表したデータによると、6月のロシアの経済活動指数は99.4となり、前月を0.1ポイントを下回ったという。 【インド】SENSEX指数 37327.36 +1.74% 8日のインドSENSEX指数は反発。前日比636.86ポイント高(+1.74%)の37327.36、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同176.95ポイント高(+1.63%)の11032.45で取引を終えた。 終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。予想以上の利下げが支援材料。インド準備銀行(中央銀行)は7日、主要政策金利を35bp(ベーシスポイント)引き下げ、5.40%とした。市場予想は25bpの利下げだった。 【中国本土】上海総合指数 2794.55 +0.93% 8日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.87ポイント高(+0.93%)の2794.55ポイントと7日ぶりに反発した。 過度な人民元安の進行懸念がやや後退する流れ。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を7.0039人民元(約11年ぶりの元安水準)に設定したものの、元安レベルは想定内に収まったとの見方が市場に広がった。外国為替市場では、7日終値と比べて元高水準で推移している。米中貿易問題に対する不透明感もやや薄らいだ。香港の英字紙は7日、「米中両国の交渉担当者は依然として、9月にワシントンで貿易協議に臨む見込み」と報道。その準備のため、近くビデオ会議が実施される見通しなどと伝えた。 《CS》