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25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と3日続伸、米中摩擦緩和に期待感

2019/7/25 18:00 FISCO
*18:00JST 25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と3日続伸、米中摩擦緩和に期待感 25日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比70.26ポイント(0.25%)高の28594.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が71.48ポイント(0.66%)高の10930.36ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は680億5900万香港ドルに縮んでいる(24日は687億5700万香港ドル)。 米ハイテク株高が支え。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3日続伸し、史上最高値を更新した。米中貿易摩擦の緩和期待も続く。米ホワイトハウスは24日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表らが上海を訪問し、閣僚級の貿易協議を30日から開くと正式発表している。ただ、協議の結果を見極めたいとのムードもあり、ハンセン指数は28600ポイント近辺で上値の重さが目立つ。 ハンセン指数の構成銘柄では、石薬集団(1093/HK)が6.1%高、中国生物製薬(1177/HK)が3.7%高と値上がり率上位に並んだ。習近平国家主席が24日の会議で、医薬品業界の成長支援方針を示したことが好感された。このほか、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.4%高とハイテク株の上げも目立っている。 業種別では、5G関連や半導体関連が高い。中興通訊(ZTE:763/HK)が5.3%、京信通信系統HD(2342/HK)が4.0%、華虹半導体(1347/HK)が5.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.4%ずつ上昇した。京信通信に関しては、中間期の大幅増益予告が材料視されている。  半面、香港系不動産セクターはさえない。新鴻基地産発展(16/HK)が1.4%安、新世界発展(17/HK)が1.3%安、信和置業(83/HK)が0.9%安で引けた。啓徳(カイタック)空港跡地・住宅用区画の公開入札で、単位面積当たり落札額が2年半ぶり安値を付けたことがネガティブ材料。「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めるデモが続く香港では、社会不安の高まりが不動産市況に影響し始めている。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%高の2937.36ポイントで取引を終えた。ハイテク株が上昇。金融株、不動産株、医薬品株なども買われた。半面、エネルギー・素材株、発電株、小売株の一角などが売られた。 【亜州IR】 《FA》