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ブラジル市場は反落、米中交渉への不安などが圧迫材料

2019/5/7 11:28 FISCO
*11:28JST ブラジル市場は反落、米中交渉への不安などが圧迫材料 【ブラジル】ボベスパ指数 95008.66 -1.04% 6日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比999.23ポイント安(-1.04%)の95008.66で取引を終えた。95991.51から94539.99まで下落した。 売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏で推移した。米中通商協議の不透明感が高まっていることが圧迫材料。予定されている今週8日の米中通商協議の再開について、「劉鶴・副首相は9日に訪米し翌日に帰国、もしくは訪米を完全に中止する可能性がある」と関係者の話として報じられた。また、弱い経済指標なども引き続き嫌気された。 【ロシア】MICEX指数 2579.75 -0.05% 6日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比1.20ポイント安(-0.05%)の2579.75で取引を終了した。2579.75から2552.34まで下落した。 終始マイナス圏で推移し、後半に下げ幅をじりじりと縮小させた。米中協議の不透明感が強まっていることや、アジア市場の下落などを受け、ロシア株にも売りが先行した。また、弱い経済指標も足かせに。4月のマークイット・サービス業購買担当者景気指数(PMI)は前月の54.4から52.6まで低下した。一方、原油価格の上昇を受け、後半は幅広い銘柄に買い戻しが広がった。 【インド】SENSEX指数 38600.34 -0.93% 6日のインドSENSEX指数は4日続落。前日比362.92ポイント安(-0.93%)の38600.34、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同114.00ポイント安(-0.97%)の11598.25で取引を終えた。 売りが先行した後も安値圏で推移した。アジア市場がそろって軟調な展開を示したことを受け、インド株にも売りが広がった。また、米中通商協議の不透明感なども指数の足かせとなった。 【中国本土】上海総合指数 2906.46 -5.58% メーデー連休明け6日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比171.87ポイント安(-5.58%)の2906.46ポイントと急反落した。下落率は今年最大で、2月下旬の安値水準に落ち込んでいる。 米中関係の悪化懸念が強まる流れ。トランプ米大統領は5日、自身のツイッターに「対中関税を引き上げる」と投稿した。いったん棚上げされていた「2000億米ドル相当の中国製品に対する関税を10%→25%に引き上げる」措置に関し、10日に実施すると表明している。米中両政府は今週8日、閣僚級の通商協議をワシントンで再開する予定だったが、香港メディアは6日、「劉鶴・副首相は9日に訪米し翌日に帰国、もしくは訪米を完全に中止する可能性がある」と関係者の話として報じた。これまで「通商合意は近い」との見方が強まっていただけに、投資家の間に失望感が一気に広がっている。 《NH》