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18日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で3日続落、本土系不動産セクターに売り

2018/12/18 18:05 FISCO
*18:05JST 18日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で3日続落、本土系不動産セクターに売り 18日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比273.73ポイント(1.05%)安の25814.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が121.29ポイント(1.17%)安の10230.52ポイントとそろって3日続落した。売買代金は679億9200万香港ドルに拡大したが、依然として低水準にとどまっている(17日は554億1800万香港ドル)。 世界景気の鈍化懸念が一段と強まるなか、昨夜の米株が売られた軟調地合いを継いだ。中国や欧州の指標悪化に続き、米国の景気指標も大幅に下振れている。17日公表された12月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場予想の20.0を大幅に下回る10.9にまで悪化し、2017年5月以来の低水準となった。また、18~19日にかけた米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催も気がかり材料。香港は金融政策で米国に追随するだけに、会議の内容を見極めたいとするスタンスが漂っている。習近平・国家主席の演説も失望売りを誘った。本日開催の「改革開放40周年式典」では、午前の取引時間中に習主席が登壇。市場開放政策を進める方針を改めて強調したものの、期待されていた景気対策に深く言及しなかった。 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.2%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.1%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.0%安と下げが目立った。 業種別では、本土系の不動産が安い。上記した華潤置地のほか、中国恒大集団(3333/HK)が4.2%、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%、広州富力地産(2777/HK)が3.2%、万科企業(2202/HK)が2.9%ずつ値を下げた。 ネット・通信関連セクターもさえない。オンラインゲームなどの金山軟件(3888/HK)が5.2%安、通信設備メーカー大手の京信通信系統HD(2342/HK)が3.1%安、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が2.9%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%安で引けた。 中国の自動車セクターも下落。北京汽車(1958/HK)が5.3%安、広州汽車集団(2238/HK)が3.6%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.3%安、長城汽車(2333/HK)が3.0%安と売られた。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.82%安の2576.65ポイントで取引を終えた。金融やエネルギーなど大型株が下げを主導。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は、1.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。インフラ関連株、不動産株、消費関連株、自動車株、医薬株なども売られている。半面、ハイテク株の一角はしっかり。発電株、運輸株なども物色された。 【亜州IR】 《FA》