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1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、銀行株は逆行安

2018/11/1 16:53 FISCO
*16:53JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、銀行株は逆行安 1日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.45ポイント(0.13%)高の2606.24ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、3.64ポイント(0.13%)高の2729.31ポイントで取引を終えている。 政策期待が強まる流れ。中国共産党は10月31日、習近平国家主席の主宰で中央政治局会議を開催し、景気対策を強化する方針を確認した。会議では「現在の経済情勢は安定の中にも変化があり、経済の下押し圧力が強まっている」と指摘。その上で、積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施し、雇用や金融、貿易、投資の安定をさせる考えを示した。ただ、上値は重い。上場企業の資金繰り悪化や、地方政府の債務増加など不安材料が伝えられるなか、指数は徐々に上げ幅を縮小させた。 業種別では、素材関連がしっかり。建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が2.7%高、ポリウレタンなどの万華化学集団(600309/SH)が2.2%高で引けた。証券株も高い。華泰証券(601688/SH)が3.7%上昇した。証券取引印紙税の決定権が国務院に移管される——との観測がプラス。機動的な税率変更が可能となり、株式市場の活性化につながると期待された。このほか消費関連株、不動産株、自動車株、医薬株、ハイテク株なども物色されている。 半面、時価総額上位の銀行株はさえない。中国農業銀行(601288/SH)が1.3%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.1%安と値を下げた。発電株やエネルギー株なども売られている。 外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.47ポイント(0.17%)安の273.32ポイント、深センB株指数が7.52ポイント(0.86%)高の878.18ポイントで終了した。 【亜州IR】 《FA》