マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/22 19:27:21
15,236,416
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

データセク Research Memo(3):「データ」と「AI」を核に「データサイエンス」等3つの事業領域を展開(1)

2024/8/19 15:13 FISCO
*15:13JST データセク Research Memo(3):「データ」と「AI」を核に「データサイエンス」等3つの事業領域を展開(1) ■事業概要 データセクション<3905>は設立以来、「データ」と「AI」を核とし企業価値を向上させてきた。グローバルベースで企業のDXの推進や、企業活動におけるAIの活用が進展するこの変化の時代を新たな成長の機会と捉えている。グループ全体でサステナブルな成長を追求し、“Change the Frame”による社会的変革を実現し、新しい生活様式を創造するというミッションに取り組んでいる。 同社は、マネジメント・アプローチの観点から経営管理・業績管理体制の見直しと高度化を図ること、投資家やステークホルダーへの分かりやすさ、及び今後国内・海外双方にバランスの良い投資で成長を促すことなどから将来の事業展開を踏まえ、セグメントを「国内事業」「海外事業」の2区分としている。 1. 国内事業 同社のセグメントの1つは「国内事業」である。コア技術である「DATA&AI(「データ」と「AI」)」を軸に「データサイエンス」「マーケティングソリューション」「システムインテグレーション」の3つの事業領域で展開する。「データサイエンス※1」では、データ統合基盤の設計、構築、運用まであらゆる場面(AWS、Azure、GCP各種クラウドへの対応等)で専門的サポートとコンサルティングを提供し、データに精通した組織を育成するための教育も実施する。「マーケティングソリューション」では、IoTデバイスを用いたオフライン店舗のデータ化及びデータ活用の支援を行い、ソーシャルビッグデータの分析、エンジン等、マーケティング領域でのソリューションの提供を行う。「マーケティングソリューション」には、店舗にIoTデバイスを設置し来店した顧客の興味関心をデータ化し分析する「インストアアナリティクス※2」及び膨大に存在するビッグデータから消費者インサイト発掘・リスク投稿を抽出する「ソーシャルリスニング※3」の2つのサービスがある。「インストアアナリティクス」の主力商品が「FollowUP」、「ソーシャルリスニング」の主力商品は「Insight Intelligence Q」である。「システムインテグレーション※4」では、顧客の個別案件に基づき、コンサルティングから保守運用まで一気通貫でAI受託開発・システム受託開発で支援する。 ※1 同社が本来コア技術としている事業領域で、新しく追加された事業領域である。 ※2 従来の「リテールマーケティング事業」を担う。 ※3 従来の「ソーシャルメディア分析事業」を担う。 ※4 従来の「AI・システム開発事業」を担う。 (1) インストアアナリティクス(FollowUPの国内展開) 「インストアアナリティクス」とは、小売業界において製品やサービスを消費者に販売する際に行われるマーケティング活動のことである。小売業において商品を消費者に提供する役割を果たすために、「インストアアナリティクス」は、店舗デザインと陳列、価格戦略、プロモーション等の効果的なマーケティング戦略を展開し、顧客を引き付け、商品を売り込む重要な手法である。同社は、そのなかでも主に小売店舗のDXを推進し業務の最適化を行っている。店舗AIカメラ画像から来店客の行動データを分析し、来店客の購買率などを可視化して、顧客に情報を提供している。また、SaaS型の分析システムをサービスとして提供しており、顧客の業務を効率化するための活用支援を行っている。 購買率を軸とした売上向上支援サービスである「FollowUP」は、店舗に入店人数を計測できる3Dカメラを設置することで、入店人数を正確に計測し、POSと連携することで購買率を算出できる。購買率を軸として、店舗のポテンシャルや課題の抽出、店舗改善サイクルの構築、店舗からの報告における本部とのコミュニケーションの円滑化、店舗オペレーションの最適化などの支援サービスを提供する。アパレル、リユース、コスメ、雑貨、釣り、ジュエリー、文具など様々な小売業界に導入実績がある。 (2) ソーシャルリスニング 「ソーシャルリスニング」とは、ソーシャルメディアプラットフォーム上で生成されるデータを収集し、分析するプロセスのことである。この分析は、企業や組織がソーシャルメディア上での展開やキャンペーンの効果を理解し、意思決定や戦略の改善に活用するために必要なものである。主にクチコミ分析からのマーケティング支援を行っている。国内及び海外のSNSやインターネット上のクチコミを分析して企業のマーケティングリサーチや風評リスクを検知し、これを用いて省庁や自治体向けに観光施策のコンサルティングサービスを実施している。また、X(旧Twitter)における販促効果測定を分析するSaaS型の分析システムをサービスとして提供している。 「ソーシャルリスニング」のサービスは「Insight Intelligence Q」が主力である。「Insight Intelligence Q」は、調べたいトピックに対し、ソーシャルメディアのデータ分析をリアルタイムに行えるツール「Insight Intelligence」を、マーケター向けに、一般企業向け広告出稿後の効果測定、マーケティング戦略への活用、リスク認知などにも活用できるようにしたものである。活用事例として、商品クチコミ調査、ファネルの競合との比較調査、キャンペーン反響調査、プロモーション効果測定等がある。 (3) システムインテグレーション 「AI受託開発」は、人工知能技術を活用して機械が知的なタスクを実行できるようにするプロセスである。AIシステムは、データを学習し、認識、判断、予測、問題解決などの複雑なタスクを実行することができる。同社は、主にビッグデータの収集及び分析技術を業務に活用するコンサルティングを行っている。具体的には、大企業が保有するビッグデータを分析するセミオーダー型システムの開発や、業務改善のためにビッグデータ分析を活用するコンサルティングを行う。また、開発後のシステム運用保守も行っている。「システム受託開発」は、上流工程から下流工程の保守運用まで一貫して提供し、検索エンジンの開発、大規模データ処理技術、Webアプリ開発、AWSのオンプレミスクラウドの開発、スマホアプリの開発等を行う。 主な開発事例としては、「AI受託開発」においては、生体情報(脳波・心電図波形)の分析、音声解析エンジンの開発、不適切画像のフィルタリングエンジンの開発、太陽光パネルの異常検知システムの開発等、「システム受託開発」においては、監査データ解析ダッシュボードの開発、SNS&広告出稿データ分析ダッシュボードの開発、製造業向け検索エンジンの開発等がある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《HN》
関連銘柄 1件
3905 東証グロース
1,031
11/22 15:30
+46(%)
時価総額 18,252百万円
テキスト解析技術及びAI開発技術を軸にビッグデータから得られる情報の分析サービスを行う。AI・システム開発事業、ソーシャルメディア分析事業が基盤。バルクHDとのAI・サイバーセキュリティ分野で協業を開始。 記:2024/07/05