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リケンNPR Research Memo(5):2024年3月期は実質的に大幅な増収増益で着地

2024/7/11 13:45 FISCO
*13:45JST リケンNPR Research Memo(5):2024年3月期は実質的に大幅な増収増益で着地 ■リケンNPR<6209>の業績動向 1. 2024年3月期の連結業績概要 2024年3月期の決算短信ベースの連結業績は、売上高が138,586百万円、営業利益が8,764百万円、経常利益が11,635百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が26,324百万円となった。営業外収益として受取利息及び配当金873百万円、持分法による投資利益1,465百万円、為替差益348百万円など、特別利益として、日本継手の株式取得とリケン・NPRの経営統合に伴う負ののれん発生益19,182百万円など、特別損失として減損損失933百万円などをそれぞれ計上した。予想(2024年2月14日付修正値、売上高137,000百万円、営業利益8,000百万円、経常利益10,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益30,000百万円)との比較で見ると、親会社株主に帰属する当期純利益で負ののれん発生益が見込み(21,000百万円程度)から減少したため予想を下回ったが、売上高、営業利益、経常利益はいずれも予想を上回って着地した。 なお、企業結合会計上、リケンが取得企業になることから、2024年3月期の決算短信の数値にはNPRの2023年4〜9月の6ヶ月間の業績が反映されない。このため、リケン・NPRともに12ヶ月間の業績を反映した合算値で比較すると、2024年3月期の売上高は前期比16%増の1,686億円、営業利益は同51%増の106億円、経常利益は同35%増の137億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同355%増の279億円、負ののれん発生益を除いた親会社株主に帰属する当期純利益は同42%増の87億円と、大幅な増収増益だった。自動車生産台数の回復、為替の円安効果、リケンが2023年5月に子会社化した日本継手の新規連結などによる増収効果に加え、資材価格・エネルギー価格等の売価転嫁や合理化の進展などが寄与した。 地域別売上高※は、日本が日本継手の新規連結効果などで前期比23%増の842億円(売上高構成比50%)、中国が日系OEM販売不振の影響で同1%減の104億円(同6%)、その他アジアが需要の堅調推移で同3%増の274億円(同16%)、北米が半導体不足解消に伴う受注回復で同16%増の236億円(同14%)、欧州が需要の堅調推移で同11%増の136億円(同8%)、その他が同38%増の94億円(同6%)だった。 ※リケン・NPRともに12ヶ月の業績を反映した値。 営業利益増減分析※は、販売増で23億円増加、為替変動で8億円増加、価格転嫁で14億円増加、原材料・エネルギー価格上昇で11億円減少、人件費増加で4億円減少、減価償却費・研究開発費増加で4億円減少、合理化の進展で15億円増加、経費等の増加で5億円減少した。 ※リケン・NPRともに12ヶ月の業績を反映した値。 セグメント別※では、自動車・産業機械部品事業は売上高が前期比8%増の1,354億円、営業利益(全社費用等調整前。以下、同)が同48%増の86億円だった。自動車生産台数の回復、為替の円安などによる増収効果に加え、価格転嫁や合理化の進展などの効果も寄与した。配管・建設機材事業は日本継手の新規連結効果により、売上高が同275%増の174億円、営業利益が同131%増の6億円だった。その他は売上高が同4%増の185億円、営業利益が同17%減の12億円だった。 ※リケン・NPRともに12ヶ月の業績を反映した値。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《AS》
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リケン、日本ピストンリングの経営統合で2023年に誕生。ピストンリング等の自動車・産業機械部品事業が主力。管継手等の配管・建設機材事業も。ピストンリング事業では生産性改善による収益力の強化に取り組む。 記:2024/10/14