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中西製作所 Research Memo(6):大規模施設における大量調理機器が得意

2024/7/8 15:06 FISCO
*15:06JST 中西製作所 Research Memo(6):大規模施設における大量調理機器が得意 ■事業概要 4. 強みと競合 中西製作所<5941>の強みは、厨房機器の販売にとどまらず、提案から設計、施工、開設支援、アフターサービスまでを一貫して提供できる体制にあり、なかでも学校給食センターなど大規模施設における大量調理機器を得意としている。こうした強みの背景にあるのが同社の技術力で、企画〜開発〜販売〜改善・品質管理という製品開発サイクルの継続により、パイオニアとして自社開発してきた技術を安全・安心に様々な形に進化させ、さらにノウハウを積み上げ伝承している。 学校給食センター向け大型洗浄機に、「ファインバブル」や「二流体ノズル」といった新たな技術を取り入れることで洗浄力の向上とランニングコストの削減を同時に実現する洗浄機を産学連携で開発した。 連続式過熱水蒸気オーブンを業界内で先駆けて開発・発売しており、コンビニベンダーをはじめ、その加熱調理のジューシーな仕上がりなどに高評価を得ている。また、殺菌効果もあることが最近分かり産学連携で、野菜調理などへの利用を研究開発している。小型タイプの「DEECO」も開発し、販路を拡大している。 連続炊飯システムにおいては、学校給食センター他、コンビニベンダーからの引き合いも好調ななか、海外でおにぎりや寿司などの米飯が流行っていることから、輸出案件も見込まれる。 厨房機器の市場には、同社と同規模クラスの企業が同社を含め約7社ある。同業他社間で競争があるなか、ホテルやレジャー産業、外食産業の小型店に注力している等、ある程度棲み分けがなされている印象である。特に大規模な給食センターは設計段階から関与する必要があり、その際、センター全体の面積の4割程度を占める食器洗浄・食器保管、連続自動炊飯、連続加熱調理という主要4エリアを自社製品で構成できるため有利な立場にある。また、給食センターには調理後2時間以内に配送するなどの制約があるが、同社にはトラックの配送ルートも含めてプランニングする能力があり、これも差別化要因になっている。給食センターは児童数の減少懸念があるものの、今後、統廃合によって大規模なセンターに集約されていく可能性があり、こうした要因を背景に同社の大量調理向けの厨房機器が選ばれる可能性が高まっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《HN》
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時価総額 15,412百万円
業務用厨房機器の総合メーカー。1946年創業。学校給食向けで業界シェアトップクラス。自治体、日本マクドナルドなどが主要取引先。省エネタイプの製品開発、学校・病院等向け厨房システムの販売力強化などに注力。 記:2024/09/02