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カンロ Research Memo(11):IR活動の強化や「人財」への取り組みなどを通して企業価値高める
2024/3/22 14:21
FISCO
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*14:21JST カンロ Research Memo(11):IR活動の強化や「人財」への取り組みなどを通して企業価値高める ■トピックス 1. IR活動の強化 単元株主数が個人株主及び外国人投資家を中心に13,532人(前期末比12.1%増)へ増加した。カンロ<
2216
>は2019年に、IR活動に注力するため専門部署を設置し、積極的な決算説明会や投資家向け説明会、情報開示の拡充等を行った。さらに、2023年12月期も引き続き業績好調であること、海外投資家に向けたアニュアルレポートなどの好影響により、2023年12月期末の所有株式割合は、個人株主が34.40%(2019年比4.3ポイント増)、外国法人等が4.68%(同4.0ポイント増)に増加した。 2. 人的資本拡充 同社は、多様な人材が健康で生き生きと働ける環境の整備に注力し、人的資本の拡充を目指している。2021年に作成した健康経営戦略マップ及びロードマップに基づき、社員の健康づくりを支援するため、健康維持のための支援制度や健康増進につながる「ハード」と「ソフト」の整備などの従来の取り組みに加え、社員の健康状態の把握、社員同士のコミュニケーション促進、従業員の喫煙率低下、女性特有の健康関連課題に関する知識を得るためのセミナーの実施や、生活習慣病などの疾病の高リスク者に対する重症化予防など、多岐にわたり取り組んでいる。それらの活動が評価され、2022年の「健康経営優良法人2022」に引き続き、2023年3月には「健康経営優良法人2023」に認定された。 3. International ARC アワード 同社は、2021年から外国人投資家や海外の大口取引先等、あらゆるステークホルダーに必要な情報をまとめたIR冊子「アニュアルレポート」(英語版)を発刊しており、今年も「アニュアルレポート 2022(英文)」を発行。コンセプトは「Pathfinding(新しい未来を探索して切り開く)」で、同社の110年の歴史と現在、そして未来のビジョン・パーパスを示した。この時系列をボードゲームで表現することで当社への理解を促進するだけではなく、冊子の登場人物(CEO・CFO・カンロちゃん 等)を紹介し、そのキャラクターをボードゲームのコマとして 実際に遊べるよう工夫を凝らした。2021年・2022年に引き続き、2023年も世界最大規模のアニュアルレポートコンペティション「International ARC アワード2023」に出品し、5部門で「Gold」を受賞した。 4. グミの生産体制強化 昨今グミ市場は拡大傾向が継続しているため、グミの生産体制を強化する。同社は、既に2023年1月に松本工場グミ棟の拡張に着手しており、2024年10月から稼働する予定である。同グミ棟の稼働により、松本工場のグミ生産能力は2023年度比で約30%増加し、全工場ベースでは約14%増加する見込みである。さらに、KV2030実現に向けては、生産能力の大幅な増強を目的とした新工場建設を検討している。 5. 食品産業技術功労賞受賞 同社の「カンデミーナグミ」は、そのユニークな波型を含む多様な形状とハードな食感で知られ、2013年の発売から10年間、多くの人々に愛されてきた。その功績により、同商品は、ハード系グミカテゴリーの成長に大きく貢献したことが評価され、第53回食品産業技術功労賞(商品・技術部門)を受賞した。この賞は、日本の食品産業の発展に貢献した企業や個人を表彰するもので、1971年に食品産業新聞社によって創設されたものである。 6.商品価格改定 同社では、2024年2月1日から順次、一部主力商品の価格改定及び内容量変更を実施している。4月1日からは「ヒトツブカンロ」商品の価格改定を実施する。この背景には、原材料・資材の価格高騰、エネルギー費・物流費の上昇が、円安進行も相俟って続いていることが挙げられる。こうした厳しい環境のなか、同社では商品の品質を維持しながらコストアップを吸収するべく、全社を挙げて生産効率化・合理化、経費削減等へ継続的に取り組んできた。しかしながら、現状の価格設定による販売の継続が困難な状況となったため、一部商品の価格改定及び内容量の変更を実施することとした。同社では引き続き、さらなる品質向上とコスト削減を図り、顧客満足度を高める製品・サービスの提供に努めていく。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《SI》
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カンロ
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時価総額 49,241百万円
老舗菓子メーカー。1912年創業。国内飴市場でトップシェア。グミ市場でシェア2位。カンロ飴、金のミルク、ピュレグミなどが主力ブランド。ピュレグミはテレビCM効果などで売上順調。グミの生産体制強化を図る。 記:2024/10/20
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