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セレンディップ Research Memo(1):2023年3月期は大幅営業増益。2024年3月期は利益回収期入りへ

2023/9/7 13:41 FISCO
*13:41JST セレンディップ Research Memo(1):2023年3月期は大幅営業増益。2024年3月期は利益回収期入りへ ■要約 セレンディップ・ホールディングス<7318>は、「100年企業の創造」というグループビジョンを掲げ、事業承継という課題を抱える日本の中堅・中小製造業に経営革新をもたらしている。3事業を展開しており、モノづくり事業では事業承継を目的に高い技術力を持つモノづくり企業へのM&Aを実施し、同社のノウハウによって経営の近代化を進めて収益強化を推進することで、オーガニックな利益成長を享受するビジネスである。プロフェッショナル・ソリューション事業は、プロ経営者やエンジニアなどの派遣やソフトウェアの受託開発、経営コンサルティングを行っている。なかでも経営コンサルティングは、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ禍)拡大をきっかけに業績が悪化した中小製造業からのニーズが急拡大しているため、先行投資をして事業規模の拡大を進めているところである。インベストメント事業は、事業承継等に課題を抱えた企業へのフィナンシャル・アドバイザリーの提供や、投資先企業の企業価値向上を図り売却を通じてキャピタルゲインによる収益を獲得するビジネスである。これもコロナ禍をきっかけにニーズが高まっており、事業規模の拡大に向けて先行投資を行っている。同社の強みは、こうした3つの切り口によって、事業承継という課題に対してトータルでソリューションを提供できる点にある。 1. 2023年3月期の業績概要 2023年3月期の業績は、売上高15,195百万円(前期比10.1%増)、営業利益325百万円(同66.8%増)と大幅増益となった。モノづくり事業が業績をけん引した。自動車関連子会社は自動車業界の回復とともに売上が上向き、多能工化による生産性向上もあって増益となった。FA装置製造子会社も民間設備投資の再開により受注が回復して増収増益となり、新規子会社は第4四半期から収益貢献を開始した。コンサルティングに対するニーズが強まっているプロフェッショナル・ソリューション事業と、フィナンシャル・アドバイザリー案件数や投資検討先が増加しているインベストメント事業は、売上は順調に拡大したものの、先行投資期のためセグメント損失を計上した。ただし、黒字化へ向け事業規模の拡大を着実に進めることができた。 2. 2024年3月期の業績見通し 同社は2024年3月期業績見通しについて、売上高16,800百万円(前期比10.6%増)、営業利益447百万円(同37.5%増)と好業績の継続を見込んでいる。モノづくり事業は、自動車業界をはじめ製造業の回復による業績底上げ及び2023年1月に連結子会社化したアペックスの通年寄与が見込まれることから、引き続き増収増益が予想される。プロフェッショナル・ソリューション事業とインベストメント事業はともに、人材採用や積極的なサービス提供を継続するが、先行投資期から利益回収期に入りつつあるようで、黒字転換が期待される。3つの事業によるプラットフォームが確立できれば、事業承継のトータルソリューションカンパニーとして中期成長への期待は高まる。このため同社は、2024年3月期中に中期経営計画を公表する考えのようだ。 ■Key Points ・事業承継の課題を抱える中堅・中小製造業に経営革新をもたらす3つの事業を展開 ・先行投資期のなか、2023年3月期はモノづくり事業が大幅営業増益をけん引 ・2024年3月期は利益回収期に入り、事業承継トータルソリューションカンパニーとして中期成長に期待 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《YI》
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時価総額 6,648百万円
製造業・ものづくり企業のM&A、事業承継の支援等を行う。プロ経営者やエンジニア派遣等も。三井屋工業、佐藤工業、天竜精機などを傘下に持つ。27.3期売上高500億円目標。M&A規模の大型化などに取り組む。 記:2024/07/07