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ダイナムジャパンHD Research Memo(6):有利子負債の増加により財務体質はやや悪化

2023/7/5 16:26 FISCO
*16:26JST ダイナムジャパンHD Research Memo(6):有利子負債の増加により財務体質はやや悪化 ■2023年3月期の業績状況 2. 財政状態 ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>の2023年3月期末の資産合計は前期末比32,187百万円増加の325,608百万円となった。主な増減要因を見ると、現金及び預金が3,097百万円、有形固定資産が28,228百万円、使用権資産が2,891百万円それぞれ増加し、繰延税金資産が1,153百万円減少した。有形固定資産については航空機を新たに3機購入したことが主な増加要因となっている。また、遊技機の取得額については、新規則機への入替需要が発生した前期の42,247百万円から今期は38,095百万円に減少したが、未償却残高は前期末の28,958百万円から36,281百万円に増加した。 負債合計は前期末比34,742百万円増加の197,181百万円となった。主に有利子負債が29,026百万円、リース負債が2,435百万円、未払金・未払費用が2,420百万円それぞれ増加した。有利子負債の増加は、主に航空機の購入費用を目的としたものとなる。 資本合計は前期末比2,555百万円減少の128,427百万円となった。当期利益1,806百万円を計上した一方で、配当金の支払3,669百万円、自己株式の取得993百万円等が減少要因となった。 自己資本比率は有利子負債の増加を主因として前期末の44.6%から39.4%に低下し、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)も12,562百万円のマイナスに転じるなど財務体質はやや悪化した。キャッシュ・フローの状況についても、営業活動によるキャッシュ・フローは前期の32,719百万円から54,660百万円と増加しているが、投資活動によるキャッシュ・フローも同額程度増加しており、フリー・キャッシュ・フローはマイナスの10,334百万円と2期連続でマイナスが続いており、事業投資資金を有利子負債の調達で賄っている状況にある。また、航空機リース事業で2024年3月期に新たに2機の購入を予定しているため、2024年3月期も有利子負債の増加が見込まれる。ただ、パチンコ事業においては、今後は収益回復軌道に乗るものと予想されることから、中期的には財務体質も徐々に改善していくものと弊社では見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》