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アクシスC Research Memo(4):ハイエンド人材領域に強みを持つ人材紹介事業とスキルシェア事業を展開(2)

2023/6/27 12:04 FISCO
*12:04JST アクシスC Research Memo(4):ハイエンド人材領域に強みを持つ人材紹介事業とスキルシェア事業を展開(2) ■事業内容 2. アクシスコンサルティング<9344>の強み 同社グループは、1つのサービスの継続的利用をきっかけにほかのサービスへと利用者を転換・循環する「リカーリングサービス」を提供していること、ハイエンド人材を中心とした人材データベースを保有していること、ハイエンド人材との中長期的関係を構築していること、高単価なフリーランス案件を受注できることなどを強みとしている。 (a) リカーリングサービス 「リカーリングサービス」とは一般的に、継続的にサービスを提供し続け、定期的に報酬を受け取るビジネスモデルを指す。たとえばプリンターの購買者に対するインクカートリッジの交換や補充、プリンターのメンテナンスなどがそれにあたる。一方、同社のリカーリングサービスは、このような単一的なサービスを提供し続けるものではない。 たとえば企業が課題整理のために「コンパスシェア」を活用し方針を決定し、課題解決に取り組む場合は「フリーコンサルBiz」を活用しコンサルタントとともに推進する。課題解決にあたってチームを内製化したい場合は正社員採用サービスを活用できる。転職希望者は、正社員採用サービスや「コンパスシェア」「フリーコンサルBiz」を活用して正社員・フリーコンサルタントとして支援を受けることができる。さらに、その転職希望者が正社員となり事業責任者として発注者の立場になれば、同社に対して正社員採用サービスや「コンパスシェア」「フリーコンサルBiz」サービスを依頼するといった循環や複合利用が生まれる。こうした人材紹介及びスキルシェアの両軸を循環する複合したサービスにより、同社が言う「人的資本の最大化・最適化・再配置」を提供する特長を持つ。 (b) ハイエンド人材を中心とした人材データベースの保有 同社は創業以来、約20年のコンサルティング業界を中心にハイエンド人材の最適化・リカーリングサービスによる再配置に携わり、ケンブリッジ・リサーチ研究所においては、約60年にわたって事業会社を中心にエグゼクティブ層の採用に携わってきた。その経験と実績により蓄積されてきた同社の人材データベースは、大手コンサルティングファームからの現役コンサルタントの登録もあり、約8万人(2022年12月末時点)の豊富な人材登録者数となっている。 (c) ハイエンド人材との中長期的関係の構築と多様なキャリアサポート 同社は、ハイエンド人材が自身の成長に伴い年収の上昇・高単価受注を実現するための中長期的な関係の構築に取り組んでいる。まずMA(マーケティングオートメーション)ツールの活用により、定期的にハイエンド人材とのコミュニケーションをとりながらキャリアニーズを分析する。次にハイエンド人材に対し、効率的なキャリアプランを提供(カスタマーサクセス)し、最終的にキャリアアドバイザーが、面談や求人提案、求人応募後の面談対策や入社後のフォローまでの支援を行う。ハイエンド人材には、転職支援における正社員採用だけでなく、「フリーコンサルBiz」における案件紹介や「コンパスシェア」における副業紹介なども含めて、多様なキャリアパスを提案する。その結果、ハイエンド人材の44%を中長期の人材フォロー※により転職支援しており、そのうち29%は複数回転職に成功している。 ※同社グループにおいて、コンサルティング業界にマネージャー以上の役職で転職した人材を母集団としたときの、同社データベースに登録してから転職先入社までの期間が1年以上経過していた人材の割合。 (d) 高単価のフリーランス案件 同社サービスの特性から、過去に正社員採用サービスで転職した人材が事業会社の発注者となり、同社がプライム案件・高単価での案件を受注するケースが多く収益向上につながっている。同社の「フリーコンサルBiz」における受注単価は平均1,539千円であり(2022年6月期実績)、プライム(直請け)案件が受注案件の98%を占めた。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《SI》
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時価総額 4,920百万円
ハイエンド人材の紹介・転職支援が柱。フリーコンサル仲介も。24.6期上期はコンサル業界の若手採用鈍化。管理職人材の需要は旺盛も売上進捗に遅れ。変化への対策を講じて下期挽回を企図。通期では最高業績を見込む。 記:2024/03/10