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BS11 Research Memo(6):2023年8月期計画は保守的。タイム・スポット収入増と周辺事業収入増を強化
2023/6/23 12:46
FISCO
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*12:46JST BS11 Research Memo(6):2023年8月期計画は保守的。タイム・スポット収入増と周辺事業収入増を強化 ■今後の見通し 1. 2023年8月期の業績見通し 日本BS放送<
9414
>の2023年8月期の連結業績予想については、売上高12,500百万円(前期比2.0%増)、営業利益1,810百万円(同24.4%減)、経常利益1,810百万円(同24.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,255百万円(同21.5%減)と、売上高・各利益とも期首計画を据え置いている。2023年8月期は、配信ビジネスやイベントの実施といった非放送分野やマルチ展開可能なコンテンツの企画・制作への投資を強化し、さらに放送設備機器の更新投資なども行うため、期初より増収減益を予想している。第2四半期は、計画比で売上高は1.7%未達となったが、営業利益・経常利益はともに13.4%超となっており、通期での利益も堅調に推移していることから、予想は保守的であると弊社では考えている。これは今後、4月の番組改編と併せて特番、レギュラー番組スペシャル、各局とのコラボ番組、人気番組のリニューアルなど、続々と強化されたコンテンツが投入される予定であり、コスト増が見込まれることから保守的に判断しているところがあるだろう。しかし、これらのコンテンツがセールス強化につながり、マルチユースによる配信ビジネスの展開など、非放送分野での収益の積み上げに貢献していくことが予想されると弊社では考えている。 引き続きテレビ広告収入において、営業力の強化と良質なコンテンツ開発に注力し、効果的な広告宣伝により広告媒体としての価値を向上させることで、タイム収入・スポット収入の増加と周辺事業収入の強化を図る。費用面では、魅力的な番組づくりとコンテンツ開発を行いながら、番組関連費用の効果的な使用とそのほかの費用の削減に努めることにより、費用効率をさらに高めるとしている。 アニメ製作委員会への出資についても、2022年8月期に同社が出資したアニメ映画の興行収入が、「五等分の花嫁」で20億円を突破し、「ゆるキャン△」でも10億円を超え、配当が増収に寄与した。2023年8月期も同社が出資したアニメ映画「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」が興行収入14億円を記録したほか、出資コンテンツの販売や配信などで配当の増収が期待できるだろう。 2. 今後の取り組み 中長期戦略における「Value 5」のなかで、重点施策として、1)コンテンツ力の強化、2)コンテンツの有効活用による価値最大化、3)「非放送分野」の拡大、4)セールスメニューの開発強化、5)コラボレーション施策の推進、の5つを掲げ注力している。 コスト全般に関し、効率・効果的な使用に対する意識が高い同社であるが、成長力と競争力をさらに強化するためには、ある程度の費用が発生することは避けられないだろう。2022年8月期において、幅広い視聴者層のニーズに応えてコンテンツジャンルを拡大したほか、新規レギュラー番組・特別番組・配信コンテンツなどの制作強化を行ってきた。2023年8月期においても、開局15周年特別番組を含む多数のコンテンツを放送した。4月以降も番組改編と併せて特別番組、レギュラー番組スペシャル拡大版、各局とのコラボ番組、人気番組のリニューアルなど続々と強化されたコンテンツを投入する予定である。 夏場には、例年どおり地方局とのコラボによる、人気の高い夏祭りや花火の番組を予定しており、番組制作に力を入れる予定だ。2022年8月期はコロナ禍による行動制限があり十分な取材が行えず、また行動制限下での放送への遠慮もあったようだが、2023年8月期は制作・放送ともに円滑に進むと思われる。また、根強い人気を誇る「八代亜紀いい歌いい話」のスペシャル拡大版を新春に続き制作するほか、過去の放送の配信が好調であるレギュラー番組「偉人・素顔の履歴書」は切り口を変え、6月より「偉人・敗北からの教訓」の放送を開始しており、質の高い魅力的な作品の制作がセールスの強化につながることが期待される。 4月の番組改編では、午後6時から8時までを「ドラマアンソロジー」枠として新設し、ドラマを短いニュースを挟みながら連続して視聴できるようタイムテーブルを変更し、午後のショッピング情報番組の視聴者層をそのままドラマ視聴に誘導する編成とした。また、金曜日の趣味ゾーンでも、午後10時から連続放送していた「Anison Days」と「アニゲー☆イレブン!」を、午後7時からの「ANIME+ BS11ガンダムアワー」の後に続けて午後8時から放送するように改編した。視聴者層がある程度重なると思われる番組を続けて編成することにより、番組視聴相乗効果を高め、視聴率の向上をねらう。 さらに、人気のある「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」のレギュラー化や「JD.LEAGUE 2023」の中継など、レギュラー番組、スポーツコンテンツ、ドラマコンテンツの拡充を進める予定である。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《SI》
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9414 東証スタンダード
日本BS放送
895
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 15,946百万円
ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。タイム収入は通販枠の強化・拡充により堅調。スポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増は重し。配当性向4割目安。コンテンツ価値の最大化を図る。 記:2024/07/31
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