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カンロ Research Memo(8):ビジョンと中期経営計画の実現に向けて、様々な施策が進行中(1)

2023/4/14 14:08 FISCO
*14:08JST カンロ Research Memo(8):ビジョンと中期経営計画の実現に向けて、様々な施策が進行中(1) ■成長戦略 1. 長期ビジョン「Kanro Vision 2030」 カンロ<2216>は、2021年に羅針盤たる2030年のビジョン「Kanro Vision 2030」を策定し、ビジョン実現に向け、今後も素材を活かし、機能性の追求を軸とする商品開発を継続し、1)素材と機能性の追求で新たな価値を創造する「価値創造」、2)創造した価値によって社会問題の解決に取り組み、社会から必要とされる「ESG経営」、3)国内キャンディ事業をコアに多角的事業展開を目指す「事業領域の拡大」の3つの重点戦略を掲げている。 (1) 価値創造 同社は創業110年の歴史と伝統に培われたキャンディへの情熱と「素材」と「機能性」の追求で新たな価値を創造し人々の健やかな生活に貢献する企業を目指す。イノベーションによる価値創造に注力しており、「研究技術のイノベーション」と「デジタル起点のイノベーション」を推進する。 (a) 研究技術のイノベーション 素材のおいしさ・機能を追求したキャンディを新配合・製法で開発する「素材力×新配合・製法技術」、新しい製法技術で植物由来原料に置き換えたキャンディを開発する「植物由来原料×新製法技術」、環境問題を解決するために今までの食品になかった新用途のキャンディを新しい製法技術で開発する「新用途×新配合・製法技術」などといった「シーズ×研究技術」をもとにあらゆるテクノロジーを駆使し、新たな商品価値を創出し続ける。 (b) デジタル起点のイノベーション 生活者と同社の接点をより広げ、より深められる情報発信の仕組みを開発する「SNSマーケティング×デジタル」、ビッグデータから抽出されたデジタル情報をデジタルマーケターにより新しいブランド・商品開発に結びつけるメソッドを確立する「ビッグデータ×デジタル」、既存製品の育成によるブランド化とデジタルマーケティングから創出される新ブランドを開発・育成する「ブランド×デジタル」などといった「ニーズ×デジタル」をもとにデジタルマーケティングを展開し、新たな顧客価値を創造する。 (2) ESG経営 同社は事業を通じて創造した価値により社会課題の解決に取り組み、社会と共生し社会から必要とされる企業人から選ばれる企業を目指す。2022年4月には、全社員がサスティナビリティへの意識をより一層高め、これまでの取り組みを深化させるため、組織横断の「サスティナビリティ委員会」を新設し、同委員会による新体制へ変更している。同社は、人権ポリシー策定・障がい者雇用率、女性管理職比率の向上・LGBTQへの理解促進、偏見のない風土づくり・育児、介護休業を取得しやすい環境整備などの「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」と災害・感染症に備えたBCP※の充実、サイバーセキュリティリスク対策の強化などの「ガバナンスの強化」を整備する。 ※「事業継続計画」のことで、テロや災害などの状況においても重要な業務を継続できる対策を事前に準備しておくための計画書のこと。 (3) 事業領域の拡大 国内キャンディ事業をコアに、海外・デジタル・未来の市場を視野に入れた多角的事業展開で成長し続ける企業を目指す。既存チャネルである「コア事業」で既存商品を軸に年平均成長率3%以上を、新規チャネルである「デジタルコマース事業」「グローバル事業」「フューチャーデザイン事業」で新商品による市場拡大で年平均成長率30%以上を、合計した4事業で年平均成長率は5%以上を目標にしている。 高齢化社会の加速や世界人口の増加、感染症・病への不安などの生活課題、及び温暖化ガスによる気候変化、食品廃棄ロス、廃プラスチックなどによる海洋汚染、地球規模での大災害などの社会課題などを抱える。こうした課題に対し、同社は、強みである、信頼・ブランド・研究開発力・品質保証体制をもとに人の健康と笑顔に満ち溢れる未来を創造することをビジョンに掲げる。企業パーパス「Sweeten the future 心がひとつぶ、大きくなる」を起点に、長期ビジョンを実現するための主要KPIとして、2030年の目標は、売上高500億円とし、営業利益率9%以上、ROIC10%以上としている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《SI》
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のど飴で有名な国内トップの飴メーカー。グミが第2の柱に成長。筆頭株主の三菱商事が販売総代理店。23.12期3Q累計はコロナ流行や花粉飛散増を背景にのど飴の需要急増。グミ好調。値上げも効いて大幅増収増益に。 記:2024/01/17