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ネクスグループ Research Memo(6):営業利益が大幅黒字転換、不採算事業からの撤退により収益性が高まる(2)

2023/4/12 14:56 FISCO
*14:56JST ネクスグループ Research Memo(6):営業利益が大幅黒字転換、不採算事業からの撤退により収益性が高まる(2) ■ネクスグループ<6634>の業績動向 (3) インターネット旅行事業 売上高は100百万円(前期比33.6%減)、営業損失は21百万円(前期は165百万円の損失)となった。事業構造改革の推進により撤退しており、2022年4月にイー・旅ネット・ドット・コムの全株式を譲渡し連結対象から除外した。 (4) ブランドリテールプラットフォーム事業 売上高は1,079百万円(前期比68.0%減)、営業損失は108百万円(前期は399百万円の損失)となった。事業構造改革の推進により撤退しており、2022年3月にチチカカの全株式を譲渡し連結対象から除外した。 (5) 暗号資産・ブロックチェーン事業 売上高は798百万円(前期比8.6%増)、営業利益は781百万円(同6.5%増)となった。暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行っている。2022年11月期は一部暗号資産の売却を実施しており、営業増益に寄与した。トピックスとしては、NCXCのトークンエコノミーの形成と価値向上のため、2022年7月より業務提携先であるクシム<2345>と連携した。また、同年9月には、クシムの連結子会社であるチューリンガム(株)と、ブロックチェーンゲームに特化したゲーム配信プラットフォーム「NCXC GameFiプラットフォーム」の構築と、NCXCを基軸通貨として活用するための開発に向けた検討を開始した。 3. 財務状況と経営指標及びキャッシュ・フローの状況 2022年11月期末の資産合計は前期末比1,002百万円減少し、3,534百万円となった。内訳を見ると、流動資産が同1,024百万円減少した。これは、現金及び預金が231百万円、商品及び製品が523百万円それぞれ減少したことなどによる。固定資産は同22百万円増加した。これは、のれんが905百万円増加した一方、有形固定資産が103百万円、投資有価証券が390百万円、差入保証金が359百万円それぞれ減少したことなどによる。 負債合計は前期末比3,364百万円減少し、227百万円となった。主な要因は、支払手形及び買掛金が426百万円、借入金が1,249百万円、資産除去債務が249百万円、繰延税金負債が815百万円それぞれ減少したことなどによる。純資産合計は同2,361百万円増加し、3,307百万円となった。主な要因は、資本剰余金が2,021百万円、利益剰余金が806百万円それぞれ増加した一方、その他有価証券評価差額金が379百万円、非支配株主持分が100百万円それぞれ減少したことなどによる。有利子負債の圧縮と資本の増強を目的に、2022年2月に1,021百万円の借入金及び未払債務のデット・エクイティ・スワップ(DES)を実施したことで負債が大幅に減少し、財務基盤の強化が図られた。 経営指標を見ると、安全性を表す指標はすべて改善している。現金及び預金や商品及び製品などが減少することで流動資産は減少したものの、有利子負債、資産除去債務などが減少することで流動負債も減少した結果、流動比率は前期末比504.7ポイント改善し635.2%となった。また、固定資産には換金性の高い投資有価証券も多くあり、事業継続のための資金繰りについては問題ないと弊社では考えている。資本剰余金及び利益剰余金の増加や有利子負債の減少により、自己資本比率も74.8ポイント上昇し93.3%となった。加えて、有利子負債比率も大幅に改善し、長期での財務安全性が高まった。 キャッシュ・フローの状況については、2022年11月期の現金及び現金同等物の期末残高は508百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは292百万円の支出となった。これは主に、税金等調整前当期純利益812百万円、のれん償却額73百万円、関係会社株式売却益177百万円、売上債権の増加166百万円、仕入債務の減少144百万円、未収入金の増加193百万円などによる。投資活動によるキャッシュ・フローは354百万円の支出となった。これは主に、投資有価証券の売却による収入483百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出838百万円などによる。財務活動によるキャッシュ・フローは308百万円の収入となった。これは主に、社債の発行による収入360百万円、長期借入金の返済による支出37百万円などによる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介) 《SI》
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