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エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(5):主力の国内事業の営業収益は15.5%増見込み

2023/3/27 15:45 FISCO
*15:45JST エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(5):主力の国内事業の営業収益は15.5%増見込み ■今後の見通し 1. 2023年12月期の業績見通し エージェント・インシュアランス・グループ<5836>の2023年12月期の連結業績は、営業収益で前期比15.3%増の3,767百万円、営業利益で同40.2%増の276百万円、経常利益で同47.1%増の276百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同66.0%増の186百万円と2ケタ増収増益の見通し。営業利益率は7.3%(同6.0%)と、前期から改善する計画だ。また事業別では、主力の国内事業の営業収益は同15.5%増(前期は12.3%増)を見込んでいる。保険会社とのさらなる関係強化を図りながら、損害保険のマーケット拡大に向けた中小代理店のM&A及び事業承継の推進に取り組む。また、他業種のマーケットホルダーとの積極的な業務提携を推進することで新たなマーケット創造を目指していく。 外部環境については、同社が取り扱う主力損害保険会社で、2023年12月期以降に手数料ポイント制度が改定される見通しだ。代理店規模の大小による手数料体系の変更や、オンライン手続き等についての指標がさらに引き上げられる可能性が高い。これらの改定が実施されれば、保険募集人の少ない代理店やDXに対応できていない代理店は手数料ポイントが実質的に引き下がり、損害保険代理店の大型化が一段と加速するきっかけとなる。「保険代理店支援プラットフォーム」を提供する同社にとっては追い風で、さらなる成長が期待できる。 海外市場での展開と保険プラスαの提供を中長期の成長戦略に掲げる 2. 中長期成長戦略 (1) 2023年12月期の施策 2023年12期の主要な施策としては、1) 引き続き新規事業承継を推進し、既存部支店の規模拡大及び新規出店に取り組む、2) パートナー社員及び勤務型代理店へのサポート力の強化を通じて「業務品質の向上」と「マーケットの活性化」に取り組み、「収益性の向上」を図る、3) 他業種のマーケットホルダーとの積極的な業務提携を推進することで新たなマーケットの創造を目指す。また、インシュアテック等のテクノロジー開発企業とのアライアンスを推進し、顧客の利便性を追求するとともに、同社事業の生産性の向上を図る、4) クロスセル、アップセルの推進を通じて、損害保険マーケット、生命保険マーケットの拡大を進める、5) コロナ禍(新型コロナウイルス感染症拡大)で進んだWeb面談、オンライン手続きのさらなる推進を図り、顧客の利便性向上、生産性の向上に努める、の5つを掲げている。 また、保険代理店支援プラットフォーマーとしての価値向上を重要な成長戦略としている。同社は損害保険・生命保険をともに取り扱う乗合保険代理店向けにカスタマイズした顧客管理システム「A-System」(保険代理店基幹システム)を開発しており、将来的に他の乗合保険代理店にも提供する方針である。「A-System」は顧客を中心とした契約管理・分析から予実の管理等、保険会社を横断してあらゆる情報を一括管理できる。営業支援機能を強化し業務生産性を向上させ、すべての情報を集約することで、より効率的なデータベースマーケティングを実現する。このように、中小保険代理店が合流しやすくなる仕組みを構築していることが同社の強みである。 (2) 中長期成長戦略 中長期の成長戦略としては、海外市場での展開と保険プラスαの提供を掲げている。海外市場での展開については、海外事業の規模はまだ小さいものの、国内の独立系保険代理店でいち早く米国市場へ進出した実績を持ち、米国内37州(他1特別区)に事業ライセンスを取得していることから、米国内の主要な地域で事業展開できる体制を構築している。米国では、日本人駐在員だけでなく現地在住の日本人を中心としたローカルマーケットを開拓する。将来的には、米国だけでなく東南アジアなどへの進出も視野に入れている。一方、保険プラスαの提供としては、金融のハイブリッドアドバイザーの立場を確立し、保険以外の金融商品を提供する体制を構築する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹) 《SI》
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時価総額 3,508百万円
損害保険が主力の保険代理店。生命保険の販売、米国における保険ブローカー業等も。保険代理店業界で積極的なM&A、事業承継を行う。顧客数は1万4000社、14万4800人超。国内事業は損害保険の売上が順調。 記:2024/07/02