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サイオス Research Memo(6):クラウド関連事業の拡大に向け、開発・マーケティング強化を継続(2)

2023/3/14 15:26 FISCO
*15:26JST サイオス Research Memo(6):クラウド関連事業の拡大に向け、開発・マーケティング強化を継続(2) ■サイオス<3744>の今後の見通し c) HR Tech HR Tech領域では、2021年末にリニューアルしたフリーアドレス座席管理システム「YourDesk」と、2022年6月にリリースしたエンゲージメントサーベイ「OurEngage」の拡販に注力する。ただし、両サービスともに先行投資段階で、導入企業数の拡大を目指している。 「YourDesk」及び「OurEngage」を利用することで、組織エンゲージメントの分析から改善まで一貫したソリューション(エンゲージメント改善サイクル)が可能となる。「YourDesk」は、同サイクルのうち「エンゲージメントを改善するソリューション」を担う。具体的には、出社状況や座席位置を可視化でき、ランダム座席決定機能によりコミュニケーションの活性化を支援するサービスだ。2023年12月期は、顧客の要望を取り入れユーザビリティを改善するほか、勤怠管理等の外部システムとの連携強化を図る。また、各種マーケティング施策により認知度向上を図るほか、直接販売に加え、パートナー販売戦略を強化する。競合サービスは複数あるものの、グループ内の他サービスと組み合わせて提案することで差別化を図っていく。 一方、「OurEngage」は、エンゲージメント改善サイクルの「定期的な組織内サーベイ」「分析による課題可視化」を担う。具体的には、従業員のエンゲージメントに影響を及ぼす10の要因を測定し、課題を可視化し、組織のエンゲージメント向上を目指すサービスだ。2023年12月期はユーザビリティの改善のほか、認知度の向上とリード獲得(自社ホームページの拡充、Web広告を中心としたデジタルマーケティングの強化)を推進する。また、パートナー販売の拡大も進める方針だ。直近では、2023年2月に(株)セーフティネットが「OurEngage」の販売代理を開始した。セーフティネットは会員企業の社員に対してストレスチェック・サービスを実施し、職場環境改善対策を提供しており、自社サービスと「OurEngage」を組み合わせることで、より適切な組織評価を行い、エンゲージメントの向上を目指す。 (2) 「LifeKeeper」におけるクラウド、サブスクリプションの販売強化 主力製品である「LifeKeeper」の国内売上は、これまで主流であったオンプレミス環境でのライセンス販売は減収傾向にあるものの、顧客企業において基幹システムのクラウド移行が進んでおり、クラウド環境での新規売上が順調に伸長している。2022年12月期のクラウド環境での新規売上は前期比19.8%増、2018年12月期からの年平均成長率は50.5%であった。一方、海外ではサブスクリプションモデルの受注割合が大きく伸長している。2022年12月期の受注総額に占めるサブスクリプション受注額の割合は約12%であった。「LifeKeeper」のサブスクリプションモデルは簡単かつスピーディに導入・構築できるため、需要が拡大している。なお、国内でもサプスクリプションモデルを提供しているが比率は低く、当面はクラウド環境での受注拡大に注力する方針だ。 2023年12月期は、クラウド環境での利便性向上につながる機能を開発し、運用時にオンプレミス環境と同等の可用性を提供する。また、国内ではクラウド基盤の導入支援に注力している販売パートナーと連携を強化し、海外はサブスクリプション販売をさらに強化する。 トピックスとしては、2023年2月に「LifeKeeper」がHAクラスター製品※1として国内で初めて「AWS ISV Accelerateプログラム」※2に参加することを発表した。このため、AWS上に新たにHAクラスター製品を導入する企業にとっては「LifeKeeper」が第1選択肢となり、シェア拡大の好機になると弊社では見ている。 ※1 HA(High Availability)クラスター製品とは、複数のサーバーを一体として動作させるクラスターシステムにおいて、システムの可用性を高めるための製品。いずれかのサーバーが障害発生で停止しても、システム全体が停止しないようにする。 ※2 AWSで実行またはAWSに統合されるソフトウェアソリューションを提供するAWSパートナーのための共同販売プログラム。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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オープンソースソフトウェアに強み。アプリやクラウド製品の開発も。生成AIを利用した事業を強化へ。24.12期はシステム障害監視ソフトの伸長を想定。販管費効率化も利益に効く見込み。黒字復帰・配当復元を計画。 記:2024/02/14