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IC Research Memo(1):新長期ビジョンの下で価値創造型IT企業グループへの変革を目指す

2023/3/3 14:31 FISCO
*14:31JST IC Research Memo(1):新長期ビジョンの下で価値創造型IT企業グループへの変革を目指す ■要約 IC<4769>(2022年4月に「株式会社インフォメーションクリエーティブ」より商号変更)は、ソフトウェア開発からインフラ設計構築、システム運用支援までトータルにサポートするITソリューション事業と、パッケージ開発によって様々な業種・業態のITニーズにダイレクトに対応していくITサービス事業を通じて、情報サービス分野において総合的なソリューションを提供している。 1. 2022年9月期連結決算 2022年9月期の同社の業績は、売上高が8,489百万円(前期比4.7%増)、営業利益が633百万円(同5.8%増)、経常利益が711百万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が526百万円(同7.9%増)と、増収増益を達成した。事業部門別では、ITソリューション事業の売上高が8,288百万円(同3.4%増)、ITサービス事業の売上高が200百万円(同126.8%増)となった。DXやITサービスなどへの需要が高まるなかで、受注が好調に推移した。加えて、2021年10月に連結子会社化した(株)シルク・ラボラトリ、(株)フィートが売上と利益の伸長に寄与した。 2. 2023年9月期の業績見通し 2023年9月期の業績は、売上高で前期比1.1%増の8,581百万円、営業利益で同47.9%減の329百万円、経常利益で同52.1%減の342百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同61.1%減の206百万円を見込んでいる。増収減益としているのは、新中期経営計画の下に将来の成長加速に向けて成長投資を実行していくためだ。具体的には、人材投資と事業・研究開発投資にそれぞれ年額で約180百万円、260百万円投資することを計画している。人材リソースや研究開発能力を強化することによって、受注の拡大や新規ITサービスの創出につなげていきたい考えだ。 3. 中長期の成長戦略概要 2022年12月、同社は2031年9月期を最終年度とする長期ビジョン「VISION 2031」と、その実現に向けた第一段階である新中期経営計画「co-creation Value 2025(2023年9月期~2025年9月期)」を策定した。「VISION 2031」では「ITで感動社会へナビゲート」をビジョンに設定している。このビジョンの下、新たなサービスとソリューションの展開によって、顧客の潜在的な課題を抽出し、新たな価値創造を実現する「価値創造型IT企業グループ」への転換とともに、2031年9月期に売上高10,950百万円、営業利益1,140百万円、営業利益率10.5%(2022年9月期は7.5%)の達成を目指す。顧客の潜在的な課題を抽出し解決する付加価値の高い企画提案型ソリューションや新規ITサービスを提供することによって、収益性を高めていく考えだ。価値創造型IT企業グループへの変革に向けて、「co-creation Value 2025」では「経営基盤の強化・再構築」を主要なテーマに、新規ITサービスの創出、企画提案型ソリューションの確立などの各施策に注力するほか、営業機能の強化や新規事業の創出に資する投資も積極的に実施していく。先行投資によって一時的に利益が減少するものの、これらの施策により、2025年9月期の売上高は8,950百万円、営業利益440百万円、営業利益率5.0%を見込んでいる。 ■Key Points ・IT化・DXの流れを受け受注が好調。加えて、M&Aも増収増益に寄与 ・2023年9月期は将来の成長加速に向けた先行投資によって利益の一時的な減少を見込む ・長期ビジョン「VISON 2031」を策定し、価値創造型IT企業グループへの転換に注力 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《YI》
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ソフトウェア開発からインフラ設計構築、システム運用支援等を行うITソリューション事業が柱。チケット販売・管理システム等のITサービス事業も。ソフトウェア開発は情報・通信・メディア、製造向け売上が順調。 記:2024/07/02