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アドバンクリエ Research Memo(10):保険代理店業界でのシェアは1%強に過ぎず、成長ポテンシャルは大きい

2023/2/21 14:40 FISCO
*14:40JST アドバンクリエ Research Memo(10):保険代理店業界でのシェアは1%強に過ぎず、成長ポテンシャルは大きい ■今後の見通し 2. 目標とする経営指標と成長戦略 アドバンスクリエイト<8798>は目標とする経営指標として、売上高経常利益率20%以上(2022年9月期実績17.0%)、ROE20%以上(同18.9%)、自己資本比率80%以上(同57.2%)を掲げている。このうち、自己資本比率については目標達成までにまだ時間を要すると見られるものの、ROEについては既に2021年9月期に達成しており、2023年9月期も業績が会社計画どおりに拡大すれば20%台半ば水準まで上昇することが見込まれる。同社は、先進テクノロジーを活用した「OMO×FintTech」の推進による生産性向上、並びに「ポートフォリオ戦略」を推進することで高成長を目指す戦略だ。 「OMO×FinTech」戦略では、マス広告がメジャーな保険業界において、SNSや動画、AIデータ解析などを用いた最先端のマーケティングテクノロジーを駆使して、ITリテラシーの高い顧客にアプローチしていく。また、効率的なマーケティングを実施することでマーケティングコストを低減するだけでなく、蓄積したノウハウをメディア事業やメディアレップ事業に活用し、これら事業の拡大に結び付けていく。ASP事業でも引き続きサービスの利便性向上や生産性向上につながる機能を自社開発し、提携代理店を中心に導入拡大を図る。利益率が相対的に高いASP事業の成長により、全体の収益性向上にもつながる。 直営店については、前述のとおりコンサルティングプラザの増床リニューアルがほぼ一巡したことで、収容能力も拡大しており、今後は人材採用・育成に注力する方針だ。育成に関してはオンライン保険相談によって収集した多くの成功事例を分析・活用していくことで、従来よりも育成スピード並びに質の向上が期待される。課題は人材不足が続くなかで、新卒・中途入社希望者をいかに多く集めることができるかという点が挙げられる。 ポートフォリオ戦略としては「販売チャネルのポートフォリオ」と「収益のポートフォリオ」と2つの観点で推進する。「販売チャネルのポートフォリオ」としては、直営店による対面販売、通信及びインターネット販売、協業による提携代理店への送客、オンラインビデオ通話システムを使った販売と、すべての販売チャネルを効果的に使って保険商品の販売拡大に取り組む。「収益のポートフォリオ」としては、保険に関わるあらゆる収益機会にアプローチすることで安定性の高い収益基盤を構築し、業容拡大を図る戦略だ。 同様のビジネスモデルを構築している企業はほかにないことから同社の強みとなっており、今後も常に業界の一歩先を進み「人とテクノロジーを深化させ進化する会社」を目指すことで、成長が続くものと期待される。国内における保険業界の市場規模は年間約47.7兆円で、このうちリテール分野は約20兆円と試算されている。そのなかで保険代理店経由での販売額は約3兆円で、うち同社は約400億円と1%強のシェアでしかなく、今後のシェア拡大による成長ポテンシャルは極めて大きいと言える。2023年9月期はこれら成長戦略の成果が業績面で顕在化する重要な1年と位置付けられ、会社業績計画を達成できれば、2024年9月期以降も高成長を持続する蓋然性が高まるだけに、その動向が注目される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NS》
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時価総額 22,895百万円
国内最大級の保険代理店。比較サイト「保険市場」を通じて生保や損保、少額短期保険を販売。ASP事業は売上横ばい。固定費の圧縮等により、保険代理店事業は損益改善。販管費は減少。24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/02/24