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BS11 Research Memo(1):2022年8月期は計画を上回る。コンテンツ拡充やマルチユースの取り組み加速

2022/12/27 16:41 FISCO
*16:41JST BS11 Research Memo(1):2022年8月期は計画を上回る。コンテンツ拡充やマルチユースの取り組み加速 ■要約 日本BS放送<9414>は、無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系のBS放送局である。キー局系列に属さない独立系であることに加えて、無料放送という2つの特徴を持つ。独立系ならではの強みを生かし、全国のテレビ局及び制作会社との共同制作番組の提供が可能となっている。 1. 2022年8月期の業績概要 2022年8月期連結業績は売上高が12,250百万円(前期比2.0%増)、営業利益2,394百万円(同10.3%減)、経常利益2,395百万円(同12.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,599百万円(同14.3%減)となった。計画値(売上高12,200百万円、営業利益1,810百万円、経常利益1,810百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,250百万円)に対して売上高はおおむね計画どおりとなり、各利益は上回って着地した。タイム収入は特別番組のセールスと通販を含む枠販売の強化により、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)においても前期比微減で済んだこと、純広告(広告主が媒体社から特定の広告枠を購入して掲載する広告)と通販の堅調な推移によってスポット収入が増加したこと、アニメーション(以下、アニメ)製作委員会への出資に伴う配当収入の増加が主な要因である。 2. 2023年8月期の業績見通し 2023年8月期の連結業績予想については、売上高12,500百万円(前期比2.0%増)、営業利益1,810百万円(同24.4%減)、経常利益1,810百万円(同24.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,255百万円(同21.5%減)としている。売上高は増収見込み、各利益は2022年8月期の期初計画と同水準を見込んでいる。慎重な計画に映るが、2023年8月期において非放送分野やマルチ展開可能なコンテンツ開発への投資、放送設備機器の更新投資を行うことから、保守的に判断しているところがあるだろう。もっとも、同社は計画に対しておおむね超過実績を示す傾向にある。20%超の減益を見込んでいるが、あくまで確度の高い最低ラインの計画であると弊社では考えている。 3. ファンのニーズを幅広く捉えたコンテンツのマルチユースの取り組みを評価 同社は中長期的な成長を実現するため、重点施策である「配信ビジネス、新規事業開発と収益化」の下、2022年8月期において自社制作番組及び関連コンテンツのネット配信の強化、オンラインイベントや関連グッズのネット販売を開始した。見逃し配信「BS11オンデマンド」を、人気番組のアーカイブやオリジナルコンテンツ、ライブ配信等を視聴できる会員登録制視聴サイト「BS11+(プラス)」へリニューアルし、一部コンテンツの有料配信もできるプラットフォームを整えた。「BS11」公式YouTubeチャンネルでの広告付き見逃し配信や、Paravi、FOD、U-NEXTでの定額見放題配信も開始した。番組関連グッズ等が購入できる「BS11」公式通販サイト「BS11SHOP」を開設した。こうしたファンのニーズを幅広く捉えたコンテンツのマルチユースや新たな事業は、今後の収益化につながる取り組みとして期待される。 ■Key Points ・純広告と通販の堅調な推移によってスポット収入が増加 ・会員登録制視聴サイト「BS11+」を開設。「配信ビジネス、新規事業開発と収益化」を加速 ・アニメ製作委員会への出資に伴う配当収入が堅調 ・ローカル線地域振興番組は全国的に認知度が向上 ・株主還元は業績に応じた配当による直接的な利益還元に集約 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《NS》
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ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。24.3期1Qはスポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増や設備更新に伴う償却費増も利益の重石に。配当性向4割目安。IR活動を強化の意向。 記:2024/03/11